2014
12.01

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2014
10.24

同居している母親と夫があまり口をきかないので悩んでいます

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 何度かあったタイプの人生相談です。
「同居している母親があまりくちをききません。
 男性にちやほやされ、美人で通ってきた母親は、無視するが気に入りません。
 自分が何とか仲を取り持っているのが大変です。
 幸い、小さな子供が元気なので助かっていますが……」

 お答えしました。

家庭とは多かれ少なかれ、そんなものです。
 生まれも育ちも、箸の握り方も頭の下げ方も違う大人同士が〈心からうち解け合って一緒に住む〉などということは、テレビドラマならいざ知らず、例外的であると考えたが現実に即しています。
 もしも、うち解け合わせるものが、貴方様の場合、ご主人がお母様を必要以上に〈女〉として観てしまったり、貴方様よりもお母様と趣味などが一致して気があってしまったりという状況であれば、ことは遥かに深刻です。
 それこそ、テレビドラマや小説の世界が現実化して、とんでもない日常生活になってしまいかねません。

 貴方様のご家庭がすばらしいのは、まず、皆様が〈大人〉であるということです。
 気に入らなくても感情的になってぶつかり合わず、それぞれが、それぞれなりのものを胸にしまって日常生活を淡々と続けておられることはすばらしいと言うしかありません。

 もしも貴方様が気になっておられる〈薄膜〉が破れる場合があるとすれば、何か突発的なできごとが起こった時でしょう。
 そこでガッカリするような事態になるか、感激させられるかは、〈その時〉になってみなければわかりません。
 そこから先はまた、その時が来たならお考えになられれればよろしいのではないでしょうか。

 貴方様が家庭の太陽となり、お母様とも、ご主人とも、お子様ともしっかりつながっていれば、家庭生活の理想的状況として充分とは言えないまでも、必要な要件はかなり整っていると考えるべきでしょう。
 ただし、全体のバランスに対する自分の責務を意識し過ぎず、それぞれと信じ合っていられることに感謝を持って生きられた方がよいのではないかと思います。
 皆々様へ仏神のごかごがありますよう。」

※当山は個人情報に充分留意して文章を作っています。




 原発事故の早期終息のため、復興へのご加護のため、般若心経の祈りを続けましょう。
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「おん さんまや さとばん」※今日の守本尊普賢菩薩様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
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2014
10.24

よくわからない御霊を供養できますか? 

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〈メダカの水槽で生まれた小さないのち〉

 僧侶への質問コーナーに寄せられた質問の骨子です。

「赤児の頃に早世したままで供養されていない御霊や、身内の水子霊など、放置されている方々を自分で供養できるでしょうか?」

 以下のようにお答えしました。

供養する心が起こった時は、〈見捨ててはおけない〉という霊性の核が動いています。
 むしろ、向こう側から発信されているものに純粋な心が感応していると言った方が正確かも知れません。

 それは尊い瞬間であり、どうぞ思いを込めて瞑目、合掌し、深閑としたひとときをお過ごしください。
 言葉が欲しい場合は、以下のものの中で、自分にしっくりくるものをお唱えください。
『南無大師遍照金剛(ナムダイシヘンジョウコンゴウ』
『南無守本尊大法護如来(ナムマモリホンゾンダイホウゴニョライ)』
『おん あびらうんけん ばざらだとばん』
 あるいは、ご自身の守本尊様の真言や、記憶にある神々の名前などでもかまいません。

 こうしたご質問を何度か、いただいています。
『ウチのお仏壇には阿弥陀様が祀られていますが、私は町内にあるお地蔵様をとても身近に感じています。
 子供が熱を出した時などは、思わず、お地蔵様を思い出しながら手を合わせてしまいます。
 これって罰当たりなのでしょうか?』
 そんなことはありません。
 あらゆる仏神は、日常生活で意識されない世界へ入るための扉のようなものです。
 そもそも私たちの心は、見たり、聞いたり、想ったりという感覚がはたらいてこそ動くようになっているので、形や色や音や記憶はとても大切な要素です。
 そして、感覚がはたらいた歴史はすべて心の深い部分へ溜め込まれ、無限にやってくる刺激の中から自分なりに取捨選択してキャッチする順番などを決めています。
 たとえば町へ出た時、子供はまず、アンパンマンのぬいぐるみが目に入り、大人は本屋の立て看板へ目が向きます。
 だから、貴方様が、何かにすがるような気持になって〈思わず〉お地蔵様が心に浮かぶのは、それだけ、貴方様にとってお地蔵様の存在価値が高いということです。
 どう〈高い〉かと言えば、聖なる世界へ入るための扉にあるカギを貴方様なりに開けやすい力をくださるということです。


 聖なる世界を感じとる感覚は誰の心にもありますが、どのように意識されるかは千差万別です。
 確かなのは、扉の先は無限へと解放されており、そこでは時空を超え、この世とあの世を超えた感応が起こったりするということです。
 そうした経験は心を温かく、豊かにします。
 自分だけで心もとない時はどうぞ、寺院の門を叩いてください。」




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2014
10.23

ニヒリズムを超える価値は何か? ―噴火の際にジャケットを譲った近江屋洋氏(偉人伝 第199話)―

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ニヒリズムと博打の世界を描く池部良主演の映画『乾いた花』〉

 今から50年ほど前、米ソ冷戦の頃は、核兵器の存在が若者たちへニヒリズムを蔓延させた。
 原爆を持った巨大な国家が地球を二分した戦争に入れば、小さな島国日本で営なまれている個々人の日常生活など、たちまちのうちに消し飛んでしまう。
 過激な学生運動も、フォークソングの流行も、『乾いた花』や『昭和残侠伝』などヤクザ映画への喝采も、〈懸けないではいられない〉気持があればこそだった。
 今の日本にもニヒリズムの影が覆い始めている。
 神戸女学院大学の内田樹(タツル)名誉教授は言う。

「いまの日本には、当時の虚無感に近いものを感じます。
 グローバル化によって海外で起きる事件が日本の運命を変えてしまう。
 どこかで株価が暴落したり、国債が投げ売りされたり、テロが起きたり、天変地異があれば、それだけで日々の生活が激変してしまう。
 自分たちの運命を自分たちで決めることができない。
 その無力感が深まっています。」(10月21日の朝日新聞『カジノで考える民主主義』より)


 冷戦時代に若者だった団塊の世代はもう、とっくに〈後に続く者たち〉のために最低、しておかねばならぬ仕事に取りかかり始めている。
 それが〈死後の自分の始末〉である。
「ご先祖様のおかげは重々、認識している。
 供養の心はぜひ、受け継いでもらいたい。
 しかし、それをどう行うかについてはなるべく方法を限定しない形で、お墓という目に見えるものも、供養という目に見えないものもバトンタッチして死にたい。
 次から先の世代は、職業も収入も住居もこれまでの時代より不安定になり、このままでは、最後の頼りである保険や年金もまたどうなるかわからないので……。」
 こうした方々が毎日のように当山を訪ね、安心の形を求めておられる。

 今よりも、後の時代の方が心配であるという理由の大きなものは、内田教授の指摘どおり、グローバリズムに乗った資本主義が行き詰まっており、格差の無慈悲な拡大で明らかなように、人々へ遍く豊かさや幸せ感をもたらさないであろうということが一つ。
 もう一つは、台風や地震などにより世界で最も危険な国とされている日本が巨大台風や巨大地震や巨大噴火に見舞われる可能性が盛んに云々されていることが一つ。
 そして、そうしたものに誘発される原発事故を防ぎ得るということを信じられなくなっていることが一つである。
 その証拠に、資産家たちはすでにマレーシアなどへ〈避難先〉を求め始めている。
 バブル期にタイや韓国などへ別荘を求めた人々が今また、これまでとは異なった性格すなわちニヒリズムによる海外移住を志向し始めている。

 内田教授は、政治におけるニヒリズムの克服法について述べた。

「『金よりも大切なものがある。それは民の安寧である』ということは、飽きるほど言い続ける必要があります」


 民とは民全体であり、特に〈政治の光が本来、最初に当てられるべき人々〉です。
 これは宗教的克服法と通底している。
 よく勘違いされるが、仏教は決して「いのちが一番」などとは説かない。
 むしろ、教授と同じく、こう言いたい。
 モノ金よりも、いのちよりも大切なものがあり、それは霊性であり仏性(ブッショウ)である。
 心のままに任せれば、自分のモノに執着し、自分の金に執着し、自分のいのちに執着し、自他共に決して安寧は得られない。
 隠れがちな霊性仏性によって導かれるところに自分の安寧も他人の安寧も世界の安寧も得られる。
 そのためには、そもそも、自他に遍く存在する霊性仏性を感じとり、魂が震え涙を催す経験をしていなければならない。


 さて、10月22日のニュースは一斉に、「返されたジャケット」について報じた。
 御嶽山の噴火で死亡した横浜市中区の会社員近江屋洋氏(26才)が、同じく死亡した豊田市の小学5年生長山照利さん(11才)へ渡したジャケットがようやく、近江屋洋氏の両親へ返されたのである。
 近江屋氏は噴火後、頂上付近の岩陰に避難した際、長山さんが寒いと言うのを聞き、リュックからジャケットを出し、そばにいた女性へ長山さんに着せるよう頼んだ。
 三人はバラバラに避難し、女性一人だけが助かり、真実を伝えた。
 遺体で発見された時の近江屋氏は薄いジャンパーとTシャツ姿であり、父親は「寒くなかったのかな」と言った。
 以下は公式コメントである。
「本日、長野県警よりジャンパーを返していただき、息子の物に間違いないと確認しました。
 切迫した状態のなかで、息子が女の子を守ってあげようとした勇気を褒めてあげたい。
 ただ、特別のことをしたわけではないと思います。
 目の前にけがをした子がいれば、誰であっても同じことをすると思います。

 でも、2人とも生還出来なかったことは、本当に残念で、残念でなりません。
 状況を知るほど悲しみは増します。
 噴火から4週間近くたちますが、なぜあの日に、なぜあの時間に、なぜあの山で等々、まだまだ息子の死を受け入れることができないでおり、気持ちの整理もついておりません。
 どうか、このような心情をご理解いただきたく、よろしくお願いいたします」
 長山さんの父親のコメントである。
「娘のことを思いやってくださり、感謝のことばしかありません。
 臆病な娘で、噴火のあとは怖かったと思いますが、近江屋さんが近くにいてくださったことで安心できたと思います

 そもそも、自分が困っていても隣人を見捨てておけない日本人のDNAは濃い。

明治23年、オスマントルコ帝国の親善使節団を乗せたエルトゥールル号が和歌山県串本町沖で座礁、587名が犠牲となり、69名が救助された。
 そのおりの様子をウィキベディアはこう記している。

「住民たちは、総出で救助と生存者の介抱に当たった。
 この時、台風により出漁できず、食料の蓄えもわずかだったにもかかわらず、住民は浴衣などの衣類、卵やサツマイモ、それに非常用のニワトリすら供出するなど、生存者たちの救護に努めた。
 この結果、樫野の寺、学校、灯台に収容された69名が救出され、生還することが出来た。」


 これだけで終わらない。
 山田寅次郎なる人物が全国行脚によって義援金を集め、単身、イスタンブールへ渡り、そのまま居住して日本とトルコの貿易に励んだ。
 こうした両国の関係は約100年後、イラン・イラク戦争のおりに、思わぬ形で日本人を救った。
 テヘランの空港に取り残されたままの邦人215人を救うため、万策尽きた駐イラン大使がトルコ大使へ相談したところ、トルコ航空は自国民救援の最終便を増便して、自国民より優先的に日本人全員を帰国させてくれた。
 大使の言葉である。
「直ちに本国に求め、救援機を派遣させましょう。
 トルコ人なら誰でもエルトゥールル号遭難の際に受けた恩義を知っています。
 ご恩返しをいたします」
(マンリオ・カデロ著『だから日本人は世界から尊敬される』より)

 また、献身的に行動する日本人のDNAは濃い。

 戦わぬ覚悟で出兵したイラク戦争でも、自衛隊のはたらきぶりは地域住民の尊敬と感謝を集めた。
 野営地にロケット砲が打ち込まれた時のことである。
「真っ先に多数のイラク人たちが訪れて謝罪したと聞きます」
「自衛隊が任務を終了し、撤収を始めると大勢のイラク人が集まり、騒ぎ始めました。
 しかし、その内容たるや自衛隊への感謝の言葉でした。
『帰らないでくれ』と書かれたプラカードまであったそうです」
(『だから日本人は世界から尊敬される』より)
 自衛隊員の文字どおり献身的なはたらきぶりは東日本大震災のおりにも、いかんなく発揮された。
 被災者には炊きたての温かいご飯や味噌汁やおかずを配り、自分たちは野戦用の缶詰を食べた。
 まず、被災者が全員入ったことを確かめないうちはお風呂を使わなかった。

 感謝は広がり、原発事故のあった福島県では、福島市立青木小学校6年生の広野あみさん(12才)と4年生の諒君(10才)が、雨の日も風の日も平日の午前6時20分と午後4時半、国道114号に立ち、自衛隊や警察などの車両へ「いつもありがとう」「おかえり!!」といったメッセージの書かれた紙を掲げて感謝した。

 私たちの胸が熱くなる時は、霊性が活性化している。
 活性化させてくださる相手は生者であり、死者である。

 いかなるニヒリズムにもかかわらず、霊性はこの世にもあの世にも遍く満ちている。
 感謝、感謝である。




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「おん あらはしゃのう」
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2014
10.22

【現代の偉人伝 第198話】 ―『だから日本は世界から尊敬される』を書いたマンリオ・カデロ閣下―

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 異国から来た大使が日本人青少年に必読の書を書かれた。
 ここには、忘れられつつある歴史的事実と、それが持つ真実について日本人と共鳴し合わないではいられない1人の外国人の熱い思いが詰まっている。
 その人は駐日サンマリノ共和国全権大使であり、駐日大使の代表「外交団長」でもあるマンリオ・カデロ閣下である。
 平成25年10月10日、宮城県川崎町で閣下の講演会が行われた。
 幹事のお誘いで初めてお目にかかった閣下は、自国に神社まで建てたほどの大変な日本びいきで、夫人の絵里・カデロ氏は居合の達人である。

 最も印象的な言葉は、いかにも悔しいといった感じで言われたひとことだった。 

「私がびっくしりたのは、日本人の大人が神武天皇のことを知らないということです。
 これには参りました」


 また、最も驚いたのは、サンマリノ共和国には軍隊がなく、それでも現存する世界最古の共和国として存立していることだった。

「私は賢い外交的な仲介や決意によって戦争は避けることができるし、平和は不幸な世界に打ち勝ってくれるものと信じています。
 平和や幸福に対しての強い意志があれば、その実現は不可能ではないはずです。
『戦争に勝つ』ことが成功なのではなくて、『戦争を回避する』ことが成功であると思っているのです」


 そして、イタリアの日本大使館は日本人を友人と認めるイタリア人たちが守っているので大丈夫という話には、涙が出そうになった。

「ローマにあるいくつかの大使館では、警察や軍人に守ってもらわなければならないのでもう大変です。
 なぜだと思いますか?
『友だちがいない』からです。
 友だちがいたら、イタリア国民がその国を勝手に守るんです。
 信頼が一番のプロテクションなんです。
 一方、ローマにある日本大使館には警察がついていません。
 どうしてでしょう。
『友だちだから』です。
 フランスの大使館にも警察はいない。
 友だちは財産です。」


 こんな閣下が、悔しさのあまり、私たちがあまり〈知らない〉日本の歴史についてとうとう講義された。
 6月に小学館から発行された『だから日本は世界から尊敬される』は、日本人必読の書である。
 特に力を入れて書いたのが、天正遣欧少年使節の偉業である。

「私が駐日サンマリノ共和国全権大使になった時にとても意識したことがありました。
 それは歴史上において、偉業を達成した日本人外交官たちのことです。
 本来の意味でいえば日本最初のヨーロッパへの大使といってもいいでしょう。
 しかも、独学で言葉を覚え、異国の有力者と渡り合った彼らは、当時10代の少年たちでした。
 彼らのことを日本人であればもっと知ってほしい。」

「アメリカ大陸を発見したクリストファー・コロンブスや、シルクロードを旅したマルコ・ポーロなどのことは世界中の人が知っているのに、日本人の中でもあまり知られていません。
 それが残念でなりません。
 彼らが旅立ったときは、まだ、13、14歳の子供だったのです。
 それに対してクリストファー・コロンブスやマルコ・ポーロたちは、船のことも詳しいし、当時の世界情勢の勉強も充分にしていました。
 王様の力をバックにしていましたから、知恵も力もあった。
 もちろん、コロンブスにしてもマルコ・ポーロにしても、素晴らしいガッツがあったからあのような偉業が達成できたわけですが、マンショたちはまだ若い子供だったのだから、偉業という点ではもっと凄かったと思います。
 アジアの視点から考えても、この旅は素晴らしい快挙であり、特筆すべき『事件』です。」

「彼らのことを思うたびに、長年この異文化の国と関わってきた私には、何となく想像がつきます。
 彼らの旅のモチベーションが、理解できるように思うのです。
 私はかつて機会を得て、九州に残るマンショたちのおに行きました。
 彼らが生まれた町や、生家の跡地や伝説が残るところまでも足を延ばしました。
 そうすることで、私は、あの時代に彼らがそこに生きた息吹を感じられたような気がしています。



 閣下は「終わりに」に書かれた。

「本書は、日本がいかに素晴らしい伝統、文化、精神性を持ち、世界から憧憬の眼差しを向けられているかということをもっと日本人に自覚してほしいとの思いから執筆しました。
 特に4章で触れた遣欧少年使節たちのことは、学生の教科書にほんの少しだけ記述がされているだけで、ほとんどの日本人が詳しいことを知りません。
 彼らが400年以上も前に、世界と日本を結ぶ偉業を達成していたことをぜひ、知ってほしい。
 そして、彼らの精神を見習い、自信を失っている日本人に自信を取り戻してもらいたいと思っています。」


 大使は、活躍した少年たちの「お参りをしては自分を奮い立たせて」おられるという。

 この本は、大人はもちろん、子供たちにもぜひ、読ませたい。
 ただし、読んだ後で目線を上げるのはいいが、胸を張り過ぎてはいけない。
 人生に光も闇もあるように、人の世にも光と闇があり、国家の行動も同じである。
 世界に〈偉大な国〉などはなく、思い上がる〈尊大な国〉があるに過ぎない。
 思い上がりが他者へ無用な不快感を与え、力を行使すれば他者を苦しめ、思いやりというもっとも大切な心に蓋をし、野蛮になった挙げ句、争いを起こす愚行は市井でも、国際社会でも繰り返されてきた〈愚かしい過程〉である。
 今回、私たちを目覚めさせてくれたのは、イタリアに囲まれ世界で5番目に小さく、人口約3万人の国を代表する1人の大使である。
 誇りという灯は、胸の中で小さく点し、しっかりと守ればよい。
 他人の心へ点す目的を超えて明るさをひけらかすことは無意味、無意義であり、むしろ有害で非創造的、非文化的であることもまた、子供たちへしっかりと教えておきたい。




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「のうぼう あきゃしゃきゃらばや おん ありきゃ まり ぼり そわか」※今日の守本尊虚空蔵菩薩様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=IY7mdsDVBk8





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