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2016
05.21

眠れない現代人に思う ─抱えている問題を眺めてみると……─

2016-05-21-0001.jpg

 現代人不眠症が多いという。
 神経質で、気になっていることがあるとなかなか眠れない。
 ちょっとした物音にもすぐ、目が覚める。
 寝不足は心身を消耗させ、持てる力が出なくなる。
 
 こうして私たちは困ってしまうが、最近の科学は、それを人間が本来、生き延びるために持っていた特性であると見る。
 森や林から草原に降りて生活するようになったご先祖様は、チーターの様な足もなく、タカのような羽もなく、クマのようなツメもなく、イノシシのようなキバもなく、イヌのような嗅覚もなく、ミツバチのような視力もなく、とても弱い生きものだった。
 だから、敵の存在をいち早くキャッチできるよう、いつも全身全霊で注意していた。
 本来は自分が生き延びるために用い、磨いていた能力が、自分を食べに来る敵がいなくなった今でも残り、必要以上にはたらくために神経過敏な状態になっている。
 現代人は、他の動物ではあり得ないスピードで安全な環境をつくったのに、生きものとしての姿はあまり変わらず、変化のギャップが私たちの悩みをもたらした。

 私たちはよく「手に汗を握る」というが、これはもっと昔の名残とされている。
 サルのように木々をジャンプしつつ生活していた頃、手がカサカサせず汗ばめば枝を握りやすかったらしい。
 もちろん、雨に当たるなどしてあまりに濡れすぎると今度は滑ってしまうので、湿り気はほどほどであればよい。
 動物としての身体は昔とあまり変わらず、汗の出具合も〈適度〉なはずなのに、今は環境が変わったため、〈過敏〉とされるようになった。

 だから、私たちには工夫が必要だ。
 上がった体温が下がり、自律神経が沈静するという睡眠の条件を意図して満たさねばならない。
 適度な運動をしたり、風呂へ入ったりする。
 また、音楽などの趣味で心身をリラックスさせたりする。
 緊張させるブルーやホワイト系でなく、夕陽や夕焼けにつながる暖色系の小さな電灯を点す。
 こうした努力をしないと、また、お互いに生活習慣や環境の大切さといった認識を共有しないと、悩みが深まってしまう。 

 さて、ある朝、三台のパソコンが皆、ウィンドウズ10へ切り替える場面になっており、困った。
 そんな意思は持っていないのに、機械がほぼ自動的にそうやろうとしている。
 現代文明が抱える危機のありかを再認識させられた。
 私たちは、ネットと電気がなければたちまち、仕事に差し支えるだけでなく、いのちの危機にすら瀕する危うい環境を生きている。
 それはネットを動かし、発電と送電を行う者に事実上、牛耳られていることを意味する。

 ある時、桜の苗木が蔓草にてっぺんまで巻きつかれ、立ち枯れている光景を見た。
 樹木がなければ蔓草も生きられないのに……。
 ネットや電力を扱う者と利用者との関係も同じだ。
 利用者をあまりにも意のままにしようとすれば、利用者は枯れるか反発するかして、共倒れになりかねない。

 私たちの存在が、変わりにくい肉体のDNAと変化の激しい生活環境とのズレで実にままならないだけでなく、個と社会との微妙な関係も国家規模、あるいは地球規模になれば、うまく維持するには相当の智慧が必要だ。
 たまにはこうして、〈いつもの自分〉や〈空気のような社会〉から少々、離れて両方を眺めてみることも必要ではなかろうか。




 原発事故の早期終息のため、復興へのご加護のため、般若心経の祈りを続けましょう。
 般若心経の音声はこちらからどうぞ。(祈願の太鼓が入っています)
 お聴きいただくには 音楽再生ソフトが必要です。お持ちでない方は無料でWindows Media Player がダウンロードできます。こちらからどうぞ。




「おん あらはしゃのう」
※今日の守本尊文殊菩薩様の真言です。どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=WCO8x2q3oeM





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2012
10.04

ご加持による当病平癒について ─10月の聖語 ─

201210030012.jpg
〈まっさかりです〉

 今年はやはり、変です。
 今頃になって彼岸花が咲き始めました。
 宮床へ来て初めての経験です。
 思えば、去年の大震災を兆しとして、天地に何か大きな異変が起こり始めているのかも知れません。

 さて、今月のお大師様の言葉です。

「身病多しといえどもその要はただ六つなり。
 四大(シダイ)と鬼(キ)と業(ゴウ)と是(コレ)なり」


(身体に起こる病気にはいろいろあるが、その原因となるものはただ、6つだけである。
 地・水・火・風に象徴される骨格・血液・体温・呼吸、そして、霊障(レイショウ)と業病《ゴウビョウ》である)

 形のある身体は地・水・火・風の四大、それに、各々のはたきが妨げにならずバランスのとれている状態である空(クウ)を合わせた五大(ゴダイ)によって成り立っています。
 たとえば〈地〉なる骨が折れたならばその手当てをし、〈火〉なる体温が異常に上昇したならば下げ、身体全体のバランスが大きく崩れないようにしながら自己快癒力の活躍を待って不調や病気は克服されます。
 また、心の弱さや脆さが招く霊障などによって起こる鬼病(キビョウ)と、遙かな過去からの因縁が重なって起こる業病は、呪悔(ジュカイ)の力によらなければなりません。

 さて、呪悔とは何でしょうか?
 呪文と悔悟です。
 過去の悪行や欠点を「自分が悪かった」と悔い改め、すがる思いで真言を唱えることです。
 お大師様は、こうした祈りによって、身体の病気だけでなく心の病気をも克服できると説かれました。

 しかし、一般の方が何をどう唱えればよいかはなかなか判断できません。
 そこで、プロの法力によるご加持(カジ)が必要になります。

 では、ご加持とは何か?
 加わるものは「仏日の影」すなわち、み仏のご加護の力です。
 持つものは「心水」すなわち、すなおに帰依する私たちの清浄な心です。
 太陽や月の姿が澄んで穏やかな水面に映るように、み仏の子そのものとなった私たちが親たるみ仏のお慈悲をしっかりと受けとめられれば、鬼病にも業病にも心病にも負けません。
 善男善女がこうした状態になれるよう、行者は修法を行います。

 その原理はいかなるものか?
 まず、行者が法力によって道場へ結界を張り、受者と行者のいる空間へ悪しきものが入らないようにします。
 そして、身体と言葉と心をみ仏に合致させる修法によって、み仏と一体になります。
 受者の心は、み仏となった行者の心に感化され、み仏の世界へと開かれます。
 やがて受者の心にある曇りが薄れると、み仏のお慈悲がはっきりと届くようになります。
 こうした成り行きは、言葉を用いた思考によって「ああ、今、心の覆いが取れた」などと認識できはしませんが、さまざまな結果として認められるものです。

○Aさん(中年女性)の場合
 心身の不調を縁としてご加持を受け、自分の願いが通じると実感されました。
 そして祈り方を覚え、商売や家庭にさまざまな問題を抱えながらも、負けずに張り切って日々を過ごしておられます。
 拝んで儲かるようにするとか、拝んで夫の性格を直すとかといった話ではなく、ご自身の弱点を克服し、たとえ嵐の中でも足をふんばって歩めることがすばらしいのです。

○Bさんの(中年女性)の場合
 ある依存症に苦しみ、ご加持を受けると少し〈抜けられる〉ことを実感しました。
 幾度か受けているうちにさらに抜けて行く喜びを覚え、自然に、自分自身への悔悟や懺悔も生まれました。
 やがて周囲への感謝が深まり、身体だけでなく心も変化して、みごと、克服されました。

○Cさん(若年男性)の場合
 津波の被災地を行き来する過酷な毎日に疲れ、あの橋の近く、あの船の裏手、あの避難所の脇、などで得体の知れないものの影を感じるようになりました。
 手首に念珠を着け、知り合いから教えられた念仏を口にしても、やはり不安と恐怖心はおさまりませんが、家族のためにも被災した方々のためにも仕事は休めません。
 とうとう不眠症になり、知人の紹介でご来山されました。
 修法に入ると、眠れないはずのCさんはたちまち深い眠りに落ち、約45分後、顔の皮膚全体を別人のように輝かせながら帰られました。
 後日、奥さんがご来山され、すっかり〈見えなく〉なり、元気ではたらいてくれていますとのご報告を受けました。

○Dさん(若年女性)の場合
 悪い仲間とのつき合いが断てず、何とかしたいとご加持を受け、横になっているうちに、過去の悪業が走馬燈のようにどんどん思い出されました。
 思い出したくもなく、すっかり忘れていたはずの〈隠しておきたかった〉恥ずかしいできごとも、否応なく心に浮かび上がりました。
 悔悟の涙が流れ、自分の犯した罪から逃げられないことを知りました。
 修法後、逃げられないはずなのに、苦しいどころか、心はすっかり晴れ上がっていました。
 無我夢中での懺悔によって罪苦から解き放たれ、本来の生命力が清浄な姿でよみがえったのです。

 治らない病気のあるはずはなく、寿命が尽きるのもまた宿命ですが、最善を尽くして生きようとする者へ、み仏のご加護があることは確かであると信じつつ修法を行っています。




 原発事故の早期終息のため、復興へのご加護のため、般若心経の祈りを続けましょう。
 般若心経の音声はこちらからどうぞ。(祈願の太鼓が入っています)
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「おん あみりたていせい から うん」※今日の守本尊阿弥陀如来様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。





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