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2016
09.11

唱歌の会と「小さな木の実」のこと

2016-09-11-0001.jpg
〈広島平和記念資料館に展示された犠牲者の作品〉

 おかげさまで、「真の優しさを考え、歌う会」は無事、終了しました。
 鎌倉女子大准教授小山裕之先生の合唱指導には舌を巻きました。
 時間が経つにつれ、自分と歌の距離がどんどん縮まり、歌に込められているものが自分の心から湧き出してくるのです。
 いかなる境遇にある方でも、先生の前に出れば、きっと、〈自分の歌〉を唄い元気になることでしょう。

 唄ったのは以下の5曲です。
「ふるさと」では、息継ぎと、盛り上げる場所を教わりました。
「赤とんぼ」では、高音の出し方と、抑揚のつけたかを教わりました。
小さな木の実」では、音符とそれに合わせた言葉の一つ一つを追うだけでなく、歌詞が紡ぐ物語を意識し、歌が表現しようとしている世界へ入ることを教わりました。
「見上げてごらん夜の星を」では、一つの曲が持つ波をつかみ、大きく、小さく、ゆっくり、早くといったメリハリのついた唄い方を教わりました。
「もみじ」では、習ったことの総集編として、全員で立ったまま唄いました。

 最後に先生がご自身でピアノを弾きながら外国語の歌を一曲ご披露され、万雷の拍手でお開きとなりました。
 本当はアンコールとなったところですが、会館の使用時間に制限があるため、次回を期して閉会宣言を行いました。

 先生は、楽譜は読めても読めなくても大丈夫と言われました。
 音符と発声を合わせようとばかりしていると、肝腎のものがかえってつかみにくくなる場合さえあります。
 歌詞のイメージと、メロディーの流れに入れば、唄えるのです。
 ただし、「学生はちゃんと読まなければならないんですが」と、小さな声でつけ加えました。
 さすが、四国の霊場を巡拝し、お大師様のご加護を実感された方であると感じました。
 お大師様は、般若心経を読み解いた文章の中でこう言っておられるからです。
「名医は薬草を見つけ鉱山技師は宝石を見つける。
 秘されている価値を見いだすかどうかはそれぞれの問題である」
 同じ草や石も、目にする人の心によって現れ方が違います。
 貴重な薬草も、それを見分ける力がなく、必要としてもいない人にはただの雑草であり、草刈りの対象となって刈られてしまうことでしょう。
 宝石を含んだ石も、それを見分ける力がなく、宝を求めてもいない人にはただの石ころであり、意識にもとどめられないか、蹴飛ばされるか、モノを叩くのに使われるかわかりません。
 厳密に楽譜を追い、正確に朗々と唄う能力を高めねばならない立場を目ざしてもいない私たちは、書かれたものを大まかにつかみ取り、自分の心を開いて楽しく唄えば、それで楽譜は役割を果たしたことになります。
 先生は、この胆のところを言われたのでしょう。

 5つの歌それぞれに深い感興を覚えました。
 特に、初めて唄った「小さな木の実」の歌詞を先生が朗読された時には、身体が震えました。
 帰山して調べ、驚きました。
 作詞家海野洋司が未発表にしていた自作の「草原の秋」が元になったこと。
 ビゼーの旋律に打たれた編曲者石川皓也(アキラ)が、それを心にしまっておいたこと。
 歌手の大庭照子が、自分でなければ唄えない自分の歌を追い求めていたこと。
 三者三様の深い思いがの糸で結ばれた時、珠玉の歌が生まれました。
 それから約40年、いまだに老若男女の情緒へ訴えかけ続けているているこの歌は、これかもきっと唄い継がれることでしょう。
 いつか又、皆さんと一緒に唄いたいものです。
 ご参加くださった方々をお見送りしました。
 一期一会の楽しいひとときでした。

小山裕之先生は仙台市でも歌の指導をしておられます。
 ご希望の方は直接小山先生へ連絡してみて下さい。℡080-1839-6579




 原発事故の早期終息のため、復興へのご加護のため、般若心経の祈りを続けましょう。
 般若心経の音声はこちらからどうぞ。(祈願の太鼓が入っています)
 お聴きいただくには 音楽再生ソフトが必要です。お持ちでない方は無料でWindows Media Player がダウンロードできます。こちらからどうぞ。



「のうまく さんまんだ ぼだなん あびらうんけん」※今日の守本尊大日如来様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
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2016
09.10

再び、優しさを考える ─困った父親、秘訣を教える、捨てて救われる─

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〈広島の原爆供養塔。自然墓『法楽の郷』と同じイメージです〉

 「優しさ」を考えましょう。優しさ、つまり、思いやりにまさる救いはありません。思いやられる相手だけでなく、思いやる人そのものがすでに救われています。

1 信じる

 ある時、Aさんが人生相談に来られた。
 父親がギャンブルから抜け出せない。
 Aさんと母親を心配した親戚一同が集まり、父親と別れて暮らせるようにしようということになったが、Aさんも母親もそうしなかった。
 Aさんは、困り者の父親を見捨てられない。
 苦しみつつ、老いてくる母親を支えているAさんは、呻くように言う。
「それでも父なんです」
 申し上げた。
「お父さんご自身の因縁は簡単に解けないかも知れません。
 それでも、親子の縁を切ろうとしないAさんの誠意は見事です。
 こうした事態の解決に絶対的な方法はないでしょう。
 それぞれが、それぞれのやり方で対応しつつ生きるしかありません。
 言えるのは、Aさんが事態から逃げず、お父さんを見捨てない姿勢が人としての誠意を示しているということです」
 誠を尽くす大切さは、誰かのためになるから、という面が一つ、そしてもう一つは、そうするその人そのものがそうしないではいられないから、という面である。
 この後者こそが、「信じる」意味の行き着くところ。
 信じるところから真の人間関係も優しさも生まれる。。

2 認める

 Aさんの父親は、ギャンブルの影響で事件も起こす。
 母親は何度も警察や刑務所へでかけ、父親を連れ帰った。
 Aさんは、そんな母親を哀れと思う。
 さんざんな目に遭っても別れないのは、やはり夫婦というものなのだろう。
 周囲は、母親もAさんも巻き込まれて不幸だからと、夫婦別れを促す時期もあったが、今はもう、余計な口出しをしない。
 父親は、母親にとって〈丸ごと〉夫であり、Aさんにとって〈丸ごと〉父親であり、その現実から逃げようとしない姿を知ったからだ。
 丸ごとそのままの相手を相手にするのが「認める」意味である。
 自分に都合良く、利用する部分だけ切りとって誰かを認めたりはしない。
 親が、長所も短所もひっくるめて我が子を愛おしく思う、これが本当の優しさである。

3 教える

 自分がそうなっていて気づかなくても、誰かが崖っぷちの方向へ歩いていると気づく場合がある。
 それを教えないではいられない。
 誰かに難事が起こりそうな場合も、誰かが好事をつかまえそこなおうとしている場合も、教える。
 ところで、私たちが理想的人間である菩薩(ボサツ)になろうとするならば、『大日経(ダイニチキョウ)』が説くとおり最低、4つの戒めを守らねばならない。
 一つ、正しい法を捨ててはならない。
 一つ、悟りを求める菩提心(ボダイシン)を捨ててはならない。
 一つ、正しい法を伝えず惜しんではならない。
 一つ、生きとし生けるもののために役立たねばならない。
 この3番目が問題である。
 私たちは〈つかんだ秘訣〉を自分だけのものにして、優位に立とうとする。
 それは優しさと無縁である。
 真に教えることは、自分の人生の一部を分け与えるのと同じである。
 これもまた、真の優しさである。

4 与える

 俳優の杉良太郎氏は、刑務所慰問、被災地支援、ベトナム人の里親など、ありとあらゆる慈善活動を行ってきた。
 売名と批判されても「ええ、売名ですよ」と平然として答えるらしい。
 人は普通、あって当たり前のものがないと、罪を犯すかも知れないし、死ぬかも知れない。
 戦乱の地や暴風雨で壊滅した地域などでは、世界中いたるところで食糧の略奪が起こり、暴力事件も殺人事件も起こり、餓死者も出る。
 与えられることでようやく、人倫が保たれる場面は哀しく、美しくもある。
 そうしたギリギリの地点を知っている人は、与えずにいられない。
 杉良太郎氏は、刑務所で憂さを忘れる時間を与え、被災地で生き残る安心を与え、ベトナムで向上できる希望を与え続けている。
 これが優しさでなくて何だろうか。

5 守る

 10年前の10月2日、アメリカ東部ペンシルバニア州ランカスター郡で、キリスト教の一派であるアーミッシュが運営する学校へ賊が押し入った。
 錯乱した近所の運転手が女子児童5人を射殺した挙げ句、自殺した。
 その中には、友達を救うため「私から撃って。ほかの子は解放して」と前に出た13才と11才の姉妹が含まれている。
 現場へ駆けつけた犯人の妻と子供3人はアーミッシュたちに抱擁して慰められ、妻は葬儀にも招かれた。
 アーミッシュは「善をもって悪へ応えよ」と育てられている。
 どうしても誰か、何かを守らねばならない時、私たちは自分の何かを捨てる場合がある。
 それはモノであり、時にはいのちでもあるが、核となっているのは自己中心的な思いの放棄だ。
 私たちは本当に何かを守ろうとすれば、必然的に我欲を離れ、誰かを赦し、誰かを救う。 
 自分も根本的に救われている。
 優しさはここに極まる。




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2016
09.05

第78回寺子屋「法楽館」 ─優しさを考え、唱歌を唄う会─

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 第78回寺子屋「法楽館」では、優しさについて考え、「もみじ」「小さな木の実」「ふるさと」などの唱歌や童謡を唄って心の潤いを取り戻しましょう。
 東日本大震災で被災された方々も、どうぞ、ホッとするひとときを持ってください。
 お誘い合わせの上、お出かけになられますよう、言い出しっぺの小山先生共々、お待ちしております。
・日時:9月10日(土)午後2時~4時
・指導:鎌倉女子大准教授小山裕之先生(先生は、仙台、東京、鎌倉などで、唱歌の指導と合唱団の指揮に励んでおられます)
・法話:住職遠藤龍地
・場所:「イズミテイ21」小ホール(403席 車椅子可)
・会費:1000円 中学生以下、東日本大震災被災者の方は無料
・申込:不要 直接会場へお出かけください




 原発事故の早期終息のため、復興へのご加護のため、般若心経の祈りを続けましょう。
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「のうぼう あきゃしゃきゃらばや おん ありきゃ まり ぼり そわか」※今日の守本尊虚空蔵菩薩様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
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2016
08.25

『日本の伝統行事』『日本の童謡と唱歌集』そして「歌う会」について

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1 「日本の伝統行事」のこと

 村上龍氏著『日本の伝統行事』は、英訳付き、かつ、新たに描かれた画像が豊富で、これまでに類を見ない力作です。
 氏は序文で思いを語りました。

「日本の伝統的な行事は、酒や食事や部屋の飾り付けを通して、また歌や踊りや祈りなど儀式的な行為を共有することで、共同体の一員であるという自覚と、他の人々との一体感を、結果的に得るようにデザインされている。
 しかも祝祭的な催しを通じて、日本固有の価値の方向性ともいうべきものが、自然に刷り込まれる。
 つまり、家族や友人の大切さ、幸福への素朴な願い、女として生きていく作法と喜び、子どもは健やかに育つべきという教え、親や先祖は敬うべきものだという基本、弱者に憐れみを他人に思いやりを持つことの重要性などが、伝統的な行事を通して自動的に刷り込まれる。」


 私たちは、自分たちの手に〈共有〉しているものを忘れつつあるように思われます。
 それは、歴史に磨かれ、伝えられてきた〈価値の方向性〉が見えなくなりつつあるということでもあります。
 私たちの精神は、言葉遣いはもちろん、箸の持ち方や挨拶の作法など、呼吸するように身につけたことごとによって支えられています。
 いつの世も、そうした伝統に新たな体験や工夫が加えられ、その時代なりの文化が形成されてきました。
 

「この絵本は、わたしたちが美しい伝統的な行事を持っていることを確認するために作られた。
 この本で紹介した伝統的な行事は、わたしたちすべての日本人が、すでに広く平等に持っている無形の財産だ。
 経済成長による『世間』の消失、グローバリズムによる国家の枠の弱体化と地域社会の疲弊、共同体意識の消滅、そういった精神文化の危機に際して、すでに持っている財は滞留させず、運用したり活用したりしたほうが合理的ではないだろうか。」


 8月9日、日本代表が4位となった女子体操団体戦の決勝で、フランスのトマ・ブエル氏はこう伝え、問題となりました。
「まるで漫画のキャラクターみたいです。
 みんな大喜びしています。
 アニメみたいな満面の笑みで、小さなピカチュウがいっぱいです。」
 小柄な日本人に対する差別ではないかという私的が広がりました。
 しかし、小生は胸が冷たくなる思いをしました。
 アイドルグループやアニメのヒーローなどと一体化することによって自分の価値を確認するかのような、日本の若者たちの生き方に深い疑問を抱いてきたからです。
 私たちは、「広く平等に持っている無形の財産」を忘れ、次々と目新しいものを提供して消費者へお金を使わせる商業主義に取り込まれてしまっているのではないでしょうか。
 何かのバランスが大きく崩れかけているのではないでしょうか。
 フランス人が何を言いたかったのか、私たちはその深意を考え、自らをよく省みる必要があると思えてなりません。
 

「わたしたちは、その国の文化を、芸術や文学や音楽や映画から学ぶ。
 だが、伝統的な行事について知ることも、異文化を理解する助けとなる。
 今後、わたしたちの社会では、宗教も文化も国籍も違う人びととコミュニケーションしながら、ともに生きていくことが、何よりも重要になっていくだろう。
 日本の伝統的な行事とその価値を自ら確認し、内外にそれらを伝えることは、さまざまなコミュニケーションの手助けとなる。
 わたしはそう考えている。」


 東日本大震災で津波に遭った地域の復興は、泥の中から見つけた小さなお地蔵様を路傍に立てて合掌し、お祭を復活させるところから始まりました。
 長老に導かれ、老若男女がそれぞれの役割を果たす避難先での炊き出しは、まるで、お祭の準備をするように整然と、和やかに行われていました。
 地域がそっくり消滅するほどの危機に際し、伝統行事によって伝えられた感覚が私たちの心にまだ、確かに息づいていることを強く認識させられました。。
 私たち自身がそこに立つ時、「宗教も文化も国籍も違う人びと」との「コミュニケーション」がますます必要になってゆくであろう未来は、より友好的で創造性に満ちたものになるのではないでしょうか。

2 「日本の童謡唱歌集」と「歌う会」

 坂本龍一氏が総合プロデュースした『日本の童謡唱歌集』において、編曲者トベタ・バジュンは述べています。
 

「今回の仕事では、子どものころから馴染みのある『童謡唱歌』と、久しぶりに、また本格的に向かい合うことになり、まず最初に『なんて美しい歌曲なんだ!』と、思い知らされることになりました。
 考えてみれば当然ですが、当時の日本のトップクラスの作詞家と作曲家によって生み出された傑作ばかりで、それを再認識させられたということです。
 どの楽曲も、日本の美しい四季を、精密、かつ簡潔に描いた歌詞と、時代を超えた普遍性を持つメロディーが見事に融合していました。
 その独特の『和の音楽世界』へと、ぐいぐいと引き込まれていったわけです。」


 坂本龍一氏も指摘しているとおり、北原白秋、山田耕筰といった第一級の詩人や音楽家が子供たちのためにたくさんの楽曲を作ったことは、世界に類を見ません。
 高いレベルで洗練された音楽だからこそ、時代を超え、時には国境を超えてまで、尊ばれ、親しまれ、唄われ続けてきました。
 今般、以下の要領にて、友に唄う会を催します。
 どうぞ清浄で温かなひとときをお過ごしください。

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 私たちは今、社会に無慈悲さや卑劣さが広がっていると感じ、心にいささかの苛立ちを抱えつつ生きているのではないでしょうか?
 いじめ、パワハラやセクハラ、格差の拡大、無差別テロ、あげくの果ては戦争。私たちの心から、優しさという大切な宝ものが失われつつある、あるいはその輝きが何ものかによって覆われつつあると思われてなりません。
 宝ものとは慈悲であり、愛であり、優しさであり、許す心です。
 真の優しさには5つの要素があります。
〈信じる〉〈認める〉〈教える〉〈与える〉〈守る〉、これらが円満に実践されてこそ、「優しい人」と言えるのです。
 共に考えてみませんか?

 さて、今回の寺子屋では、「優しさ」を見つめなおし、唱歌を歌うことによって、私たちが持っている美しい情緒に息を吹き返させましょう。
 一人一人の心にある泉から清水を流れ出させ、お互いの心を癒し、社会の乾きに潤いをもたらそうではありませんか。
 合唱を指導してくださるのは、鎌倉女子大准教授で合唱指揮者、ウィーン国立音大にも留学した声楽家小山裕之先生です。
 仙台市出身の先生は、仙台市や鎌倉市や東京都などで、さまざまな合唱団を指揮するかたわら、広く一般の老若男女に歌う楽しさを味わっていただこうと、気さくな指導も行っておられます。
 当日は、広い会場で、「もみじ」「小さな木の実」「ふるさと」など楽しい歌や懐かしい歌を聴くだけでなく、共に先生の指導を受け、自慢の喉に磨きをかけられてはいかがでしょうか。
 お子さん連れも大歓迎です。
 どうぞ、お誘い合わせてご参加ください。

・日時:9月10日(土)14時~16時
・場所:仙台市泉文化創造センター(旧イズミテイ21) 小ホール(403席・車椅子可)
    仙台市泉区泉中央2−18−1 ℡022-375-3101
・会費:1000円(中学生以下無料) ※東日本大震災で被災された方は無料です。お申し出ください。
・参加:自由(事前申込みは不要です)
・主催:大師山法楽寺 黒川郡大和町宮床字兎野1-11-1 
※お問い合わせはこちらへ:℡:022(346)2106  mail:ryuuchi@hourakuji.net




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「おん あらはしゃのう」
※今日の守本尊文殊菩薩様の真言です。どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=WCO8x2q3oeM





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2015
08.01

日常生活の中で倫理観を高める三つの方法 ―ダライ・ラマ法王の警告(4)―

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〈当山から車で一分。『法楽農園』入り口に『野のゆりホーム』さんが誕生しました〉

 ダライ・ラマ法王は、著書『ダライ・ラマ法王、フクシマで語る』において、科学的知見もふまえ、モラルの獲得方法を説く。
 アメリカのウィスコンシン大学、エモリー大学、スタンフォード大学において、過去10年間にわたり、「優しさと思いやり、すなわち愛や慈悲の心に集中して瞑想する」などの瞑想を行うことによって、「瞑想修行を行った学生たちの心が非常にゆったりしたものになり、非常に効果があったという研究結果」も出ているという。

「お金や物で私たちの肉体的レベルの快適さを得ることはできますが、精神的なレベルでの平和を得ることはできません。
 心の平和は自分自身の心のなかを良く変えていくことによって、自分自身で作り出すものなのです。」


 そして、世俗の倫理観を高める三つの方法が説かれる。

1 母親が我が子へたっぷり愛情をそそぐこと

「ある科学者が述べていることですが、私たち人間がこの世に生まれ落ちた最初の生後2、3週間の間に、お母さんの胸に抱かれて優しくほおずりをしてもらい、愛情を十分に注いでもらうことこそ、その子どもの脳が的確に発達、成長していくために最も大切なことだそうです。」


 人間が人間らしい心を育むには何よりもまず、この世への信頼感がなければならない。
 信頼できる外部世界であればこそ、心が開かれ、伸び伸びと発達する。
 もしも、不信、不安、恐怖などを抱くようであれば、自分を守ろうとして閉じこもり、外へ開かれない心はやがて、根を張れない植物のように枯れ果ててしまうかも知れない。

「現在の私の心のなかにある優しさ、愛と慈悲の心の種は、母からもらったものだということを、私は今も信じているのです。」


 法王は、ご自身が駄々をこねようと、酷い行動をとろうと、母親はいつも温かく見守ってくれていたことをはっきり記憶しておられる。
 私たちもまた、よくよくふり返ってみると、母親の献身的な慈しみの場面がいくつも思い出されるのではなかろうか。
 大事件を起こして立てこもる犯人へ対して、現場へ連れてこられた母親が投降を呼びかけるといったシーンは、いつも〈最後の切り札〉となる母親の悲しみに満ちていて切なく、目を覆いたくなる。

 また、サルによる実験は、母親の存在がいかに重要かを物語っている。
 母に抱かれて育った子猿は「いつも楽しそうで、いろいろなことに関心があって遊びに夢中になることができる」一方、最初からお母さんザルと別々にされてしまった子ザルは、「どちらかうというと怒りっぽく、怖がりで、そして遊びにもなかなか夢中になれない」という。

2 常識に基づいて倫理観の重要性を考えてゆくこと

「両親の愛情に育まれて、家族同士の信頼感がお互いにあり、そして信頼に基づいてお互いを尊敬する、敬意を持つという態度が育まれていく。」

「私たち人間のような社会生活を営んで生きていく動物の場合、友情関係というような信頼に基づいた愛情が社会のなかにあれば、その動物社会は存在自体が幸せで平和な社会となります。」


 親や家族に愛されて愛を知り、自分が愛することによって相手が愛を感じ、愛する者同士の間には信頼感が生まれ、やがては他者への敬意という社会人としての基本がつくられてゆく。
 こうしたことごとは、法王が「常識」という言葉を使われたとおり、だれにでも共通の〈道理〉を用いれば多くの方々が同意できるはずだ。 

「お金や経済力や権力ではなく、それぞれ一個人が心のなかに、他に対する優しさと思いやりをもっているということこそ、その社会自体をより幸せにしていく大きな要素となっている。」


 思いやりのある温かい社会に生きたければ、社会の構成員である個人個人の心に優しさがなければならず、また、周囲に思いやりのある環境になければ、思いやりの心は育まれず、個人の心と社会のありようは、二枚の鏡のように互いを反映し合っている。
 7月26日付の朝日新聞は報じた。

「国内の上場企業の2015年3月期決算で、1億円以上の報酬を受け取った役員は211社の計411人となり、前年より20社、計50人増えた。
『アベノミクス』による円安や株高もあって業績が回復し、この2年で計110人伸びた。」

「基本報酬と賞与の合計額が社内で一番高い役員に注目して上位100社を抽出し、最高額の役員報酬と従業員の年収の差を比べた。
 役員報酬は平均で2億1700万円と前年より4・8%伸びたが、従業員の平均年収は753万円で1・5%減。その差は28・8倍で前年の27・1倍より広がり、開示が始まってからの6年で最大だった。」


 また、7月31日、民間9社がGDP(国内総生産)4~6月期予測を発表したが、いずれもマイナスである。
 つまり、日本全体の生産は伸びていない中で、一部の大企業の役員だけが収入を増やし、平均約750万円もの年収を得ているエリートサラリーマンですら年収を減らし、格差は拡大する一方なのだ。
 しかも役員はストックオプションという自社株を割安で手に入れる権利も持ち、日本の大企業でもこの制度が急速に普及し、13年7月からの1年間で535社にのぼっている。
 その一方で、子供の貧困率は上がり続けており、イギリス、フランス、ドイツはもちろん韓国よりも酷く、特に、大人が一人で子供を育てることは困難を極めている。

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 こうした酷薄な社会にあって、子供の心からイジメをなくし、たやすくキレない情操を育てて行けるはずがあろうか?
 子供たちに思いやりの心がうまく育つだろうか?

3 科学的研究結果に基づき、心身共によき資質を育ててゆくこと

「健康な体を維持するためには、健全な心を維持することが一番大切だということが科学者によって裏付けられています。」

「ウィスコンシン大学で、たった2、3週間でも慈悲の心についての瞑想を続けた結果、その実験に参加した学生たちは、その後血圧も下がり、ストレス値も下がり、その人自身がより幸せになり、人間関係もうまくいくようになったという報告が出ています。」
 ですから、自分自身が努力をすることによって、自分のよき感情を高めていくことによって、脳細胞にまでも変化を及ぼすことが可能であると、科学者は裏付けてくれているわけです。」


 このように、心と社会が相照らし合うだけでなく、心と身体もまた、相照らし合う関係にある。
 法王は、周囲へ思いやりを持つ人の「穏やかな心の平和」は「すべてのものの源」となっていると説かれた。
 そして、「穏やかな心の平和」をもたらすものこそ、「命あるすべてのものに対する温かさと優しさ」である。
 よくよく考え、縁に応じた方法で実践したい。




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「のうまく さんまんだ ばざらだん かん」※今日の守本尊不動明王様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
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