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2016
01.07

イラク戦争と靖国神社への祈り(その1)

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〈今年のお正月も、仙台市泉区に造りつつある『みやぎ四国八十八か所巡り道『』へお詣りしました〉

 平成16年1月、自衛隊イラク派兵に鑑み、小生は、仏神祖霊のご加護で自衛隊員の無事帰還をはかるべく、靖国神社へ向かって托鉢行を始めた。
 やむにやまれぬ思いは文中にある。

「本堂において戦争犠牲者の供養を毎日行ってはいるが、それだけではなく、神と仏が争わぬ日本の国ぶりの重要性を口にする者として、自ら汗をかいてそれを体現せねばならなかった。」

 世界の情勢が急変を見せ始めた今、そのおりの記録を加筆訂正しながら再掲しておきたい。
 不戦日本の願いを込めて。

○宮城から徒歩で出発し靖国神社へと托鉢行(1月22日)

 日本の行く末にはっきりと暗雲が立ちこめてきた状況に鑑み、宗教者としての役割を果たすため、靖国神社まで歩いて行き、戦没者の御霊をご供養すると共に、もうすぐ戦後60年にならんとする今日、江戸から明治にかけて熟成し世界最高の水準にあった道徳・ふるまい・教育などを無惨なまでに荒廃せしめたことをお詫びし、国が護られ道を誤らぬよう祈ることを決意した。
 出発は平成16年の「初不動」となる28日朝とし、何日か歩いては法務を行うため途中から引き返し、翌日バスや電車などでそこまで行ってからまた歩き出すというやり方で、何日かかっても完遂(かんすい)する所存である。

 右をとるか左をとるかという政治的立場を宣揚するのではなく、み仏の教えを胸に「人争わず国戦わぬ世界を創ろう」とのメッセージを背に黙々と歩きたい。
 国民一人一人が、日本のあるべき国ぶりと、人の生き死にと、人の為す最も残酷な行為である戦争の真姿とに深く思いをいたし、あらゆる場面で賢明な選択ができるよう祈ってやまない。

○準備(1月25日)

 今日も準備に追われました。
 ようやくノートパソコンも稼働し始め、あとは体調を整えるだけです。

○準備(1月26日)

 今日の人生相談では、写真家を目指す娘さんの作品にとても深い視点があって感心した。
 自分で自分を追いつめ、日常生活のあちこちに苦がまとわりついて心の安寧がなかなか保たれぬ厳しい精神状態におられるのだが、カメラを構え自分の思う枠内に切り取られる世界は、自分を納得させ自分がそこで解放されておられるのかも知れない。

 法務に追われているうちにチョウチンに灯が欲しい時刻になってしまい、準備はさっぱり進まない。
 あろうことか、実に久方ぶりの風邪で咳が出、微熱もあるが、大事を行おうとすれば魔ものが邪魔をしに現われるのはあたりまえだから、「おう、そうかそうか。受けて立とう」といったところである。

 半年前、未明に『イラク特措法』が成立した去年の7月26日は、3度にわたって大地震が東北地方を揺るがした。
 第1回目は午前0時、M5・5震度6弱。
 その後、午前7時、M5・2震度6強、午後5時、M5・3震度6弱と続き、27日現在、負傷者569人、家屋損壊5800戸という大惨事となった。
 地震が1日中続いたこともあってマスコミは朝から晩まで地震関連のニュースを報道し、初めて自衛隊が硝煙漂う海外の地へ出兵するという重要法案の成立は陰に隠れた。
 しかし、あの時、お大師様の末徒として、「人間の心と周囲の環境世界は鏡のように影響し合い、お互いを照らし出す」という教えに照らし、この2つのできごとは文字通り表裏一体に違いないと判断し、このまま進めば顕現するであろう3つの未来を観たのである。

 1つは、出兵により東北地方が大きな影響を受けること。
 もう1つは、震度・回数・負傷者数・物損量がすさまじいにもかかわらず死者が一人も出なかった奇跡に見るとおり、国難に雄々しく立ち向かう人々が東北地方に出現すること。
 そしてもう1つは、兵員たちが重大な危険にさらされることである。

 ホームページには、こう記した。
 心身を落ちつかせ、至心に合掌し、その光の中で心の底の底へ問いかけましょう。
「若者を国外で戦わせられるか。本当に、国境を越えた出兵しか日本の歩むべき道はないのか………。」

 当山へも自衛隊関係者やそのご家族が何人も足を運ばれている。
 たった一人でも犠牲者を出してはならない。
 ご加護を信じて時を待とう。




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「おん ばざら たらま きりく」※今日の守本尊千手観音様の真言です。
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2015
05.31

口永良部島の噴火は何を告げているのか? ―東日本大震災被災の記・第165回─

201505310003.jpg
〈これが、ただ事であり得ようか〉

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〈朝日新聞様よりお借りして加工しました〉

 口永良部島噴火は凄まじい。
 最近、地震火山の活動が活発になっているような気がしてならない。
 あれほど「未曾有」と言われた東日本大震災があってなお、発生間近とされていた〈宮城県沖地震〉が終わったのかどうか、議論は分かれている。
 関東でも、関西でも、遠からず巨大地震に見舞われると予測されていながら、老朽化した橋や道路などの強化はほとんど進まず、発想力も労力も財力も〈未来〉へと駆けている。

 そもそも、日本は地球の陸地面積のうち、わずか0・25パーセントしか占めていないのに、活火山の7パーセントが集中している世界で最も危険な国である。
 火山噴火予知連絡会長の藤井敏嗣・東大名誉教授は警告する。
「これからは、もっと大きい噴火が別の火山で起きることも覚悟した方がいい」

 日本は火山列島であり、地震国である。
 東の蔵王、関東の箱根に異変が生じ、西の口永良部島で大爆発が起こった。
 ただごとではないという感じがある。
 畏れの気持が起こる。
 そもそも「畏」は霊的・神的な力であり、私たちは古来、畏れる気持が起こる時は、異次元におられる神の意志をおもんばりつつ、身を慎んで来た。
 〝何をお告げくださっているのか?〟
 こう謙虚に問い、その圧倒的な力が動けば小さな人間一人の力などではとうてい抗し得ないことを知りつつ、気をつけ、慎む思いを持った。

 私たちは今、心底、畏れているだろうか?
 そして、何かの面で慎んでいるだろうか?
 東日本大震災のおり、古老の言い伝えなどに耳を傾け、自然の力を畏れ、気をつけていたがゆえに助かった方々はたくさんおられる。
 わずか4年前、そうした方々の思いや行動は報道され、語られてきたが、もはや、被災地を除く日本列島は〈どこ吹く風〉といった雰囲気ではなかろうか。
 地震、津波、原発事故、避難生活の後遺症に苦しみ、いのちを落とす方々が続出しているというのに……。

 日本列島をお守りくださる神々は何を告げておられるのか。
 何の到来に備えよと教え、いかなる高慢の危険について警告してくださっているのか。
 謙虚に問う心を失わぬようにしたい。
 



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2015
05.08

原発の原理的問題点は、事故を教訓として生かせないところにある

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地震の多発地帯にたくさんの原発を持っているのは日本だけです〉

 いよいよ明日、映画『日本と原発』の鑑賞会を行います。
 この映画には、「これ一本で原発を取り巻くすべての問題を提起します」と宣言しているとおり、私たちが「原発とは何であるか?」を考えるための問題点がとてもわりやすく、かつ、客観的事実とデータに基づいて示されています。

1 科学の発展は、失敗と改良を繰り返す形でもたらされてきたが、原発においては、そうしたパターンが不可能である

 福島原発の事故には、次のステップへ進むための〈教訓〉とする余裕などありません。
 生活を奪われ、人と家の歴史を奪われ、希望を奪われ、病気や自殺などという形でいのちを奪われた膨大な被害者たちの人生を、いったい誰がどのように〈教訓〉として〈生かせる〉のでしょうか?
 個別的人間の生活が破壊されたというよりも、地域が根こそぎ破壊されたのです。

 被害が及ぶ範囲は、人間の生活上ほとんど〈無限定〉と言わねばなりません。
 放射線量が異常に高まり吉田所長以下が死を覚悟した状況から具体的対応へと進むことができたのは、まったく原因不明ながら放射線量が一時的に下がったからであり、もしもそうした奇跡的変化がなかったならば、手のつけようがない福島原発は放棄され、東京も人が住めない街となって日本は壊滅していたことでしょう。
 事実、そうなるだろうと覚悟したヨーロッパ圏の人々はいち早く日本を脱出しました。

 普通、事故死と言えば、事故によって誰かが亡くなる〈個別の死〉ですが、原発事故は、〈地域の死〉から〈国家の死〉へとつながり、最悪の場合は人間という〈種の死〉すらもたらす可能性を秘めています。
 避難した方々の病死や自殺は個別の死ですが、もはや人間が足を踏み入れることができなくなった山河や町は地域の死を表しており、現場放棄に至らなかった上記のできごとや燃料棒を貯蔵した場所への奇跡的水の流入など、いずれも人間の意志を超えた偶然が重なったために〈国家の死〉へ至らなかったことは忘れられません。
 もちろん、現場に踏みとどまり、今も汗を流している方々の姿勢と努力には感謝しきれません。
 しかしそれはいかに懸命であっても、与えられた土俵で相撲をとるようなものであり、土俵は私たちが科学的に作り上げたものでなく、偶然の重なりによってもたらされたという事実は動かし得ません。

2 原発事故は、検証不能であり、原因究明も困難である

 飛行機事故のような大事故でも必ず科学的方法による検証と原因究明が行われ、二度と繰り返さないための方策が練られ、責任の追及も法的に行われます。
 しかし、原発事故は放射能によってそうした科学的行動を許しません。
 事故から三年以上経った今なお警察も検察も現場検証ができぬままに、日々、病死や自殺などによっていのちを落とした方々のご遺族による訴訟が積み重なっています。
 そして、いったい、事故は地震によって起こったのか、津波によって起こったのか、あるいはいかなる複合によって起こったのか、原因の究明はなされておりません。

3 私たちのできることは、原発を続けるか、やめるかの選択しかない

 原発事故は起こるものであり、起こった時には手の施しようがなく、その被害は人類全体、生態系全体に及びかねません。
 今現在も、私たちの知らぬ間に、山や川や海や里にいる樹木も虫も獣も鳥も魚も、原発事故の放射能によって確実に影響を受けつつあるのです。
 これを繰り返すかどうか、二つに一つの選択は先延ばしできません。
 たとえば、この先30年の間に南海トラフ大地震が起こる可能性は87パーセントとされています。
 その際、真っ先に最も大きな事故が起こりかねないと想定されているのが中部電力浜岡原子力発電所ですが、やっていることと言えば、これまでと同じく防潮堤の建設です。
 そんなことよりも、早く廃炉を決め、いったん燃え出せば日本を壊滅させかねない大量の燃料棒を運び出すべきではないでしょうか。
 福島では、たまたま燃えずに済んだだけであることが、すでに忘れられているのでしょうか。
 そもそも、今現在行われている原発を再稼働させるかどうかの基準は、科学的に安全を保証するものではありません。
 原子力規制委員会の田中俊一委員長の言葉がそれを如実に物語っています。

「私たちは現行の規制基準に適合しているかどうかを判断しているだけであって、絶対安全ということで安全かどうかと言われるなら、それは私どもは否定しています」


 これが科学者の良心というものでしょう。

4 日本が原発を国策として動かし始めたのには二つの理由があった

 日本は資源小国なので、原発の開発による「自動完結型永久エネルギー構想」をもって世界に伍して行こうとしました。
 しかし、胆となる再処理も、高速増殖炉も、六ヶ所村ともんじゅで破綻していることは明白です。
 だから経済合理性を唯一のよりどころとしていますが、リスクが無限大に及ぶ以上、損得の計算は成り立ちません。
 これまでに生じ、これからも時々刻々と増えて行く福島原発の被害を正確に計算し、保証しようとするならば、東京電力はもちろん、日本国家すら成り立ち得ないかも知れません。

 もう一つの理由は、プルトニウム処理の技術を高めることによって核兵器をつくる力を養っておこうというところにありました。
 広島と長崎によって原爆の威力を知った各国首脳は、核兵器が世界を支配する最大の力であると考え、核ミサイルの開発に明け暮れてきました。
 しかし、一方では、核兵器があまりにも非人道的であるだけでなく、人類という「種」そのものを滅ぼしかねない恐ろしいものであるとの認識が広まり、核兵器廃絶は人類の悲願ともなりつつあります。
 被爆国である日本はさすがに表立った行動を控えてきましたが、原発を手放せない理由の一つがこの問題にあることは政府首脳の発言によっても明らかです。

 私たちの判断は子々孫々の生存に直接かかわる重大なものです。
 日本の原発政策がこのままでよいかどうか、目前の損得を離れ、事実をふまえた公の議論が高まるよう願ってやみません。
 



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2013
08.07

心配な兆しに思う ─地震・アメリカ軍のヘリコプター事故・MDSの増加・依存症の蔓延─

20130807001.jpg

 眠れぬ一夜となりました。
 今、ようやく午前4時をまわり、静寂の底からヒグラシの声が湧いてきたところです。

 8月4日の例祭は、いつになく緊迫した始まりとなりました。
 なかなか護摩木へ点火せず、何と、5回目にやっと燃え上がったのです。
 当然のことながら、普段は一回、小さな紙片を用いるだけで済むのに、予備の紙片すべてを使い切るという異様な事態でした。
 修法後の法話で申しあげました。
「今月は、数百カ月に一度という、〈落ちつくべきところへ落ちつく力〉の強い時期です。
 しかし、同時に、そこへ到達するために必要な破壊作用も強烈なものがありそうです。
 私たちは、自分をふり返り、私たちの社会をふり返り、とんでもない崩壊に見舞われぬうちに、ずれている部分は大いに修正を施さねばなりません。
 また、天変地異や事故、あるいは突発的な事件にも要注意です。
 すべては空(クウ)であることと、私たちは皆、み仏の子であることを忘れず、仏神に恥ずかしくない日々を送りましょう。」
 後片付けをしていて中天香(チュウテンコウ…長いお線香)が立ち消えになっていることに気づき、丹野君に尋ねたら、今日は二度、立ち消えたらしく、心配そうな顔をしています。

 一時間後、宮城県は震度5強の地震に見舞われ、強い〈兆し〉を感じました。

 8月5日、科学者Aさんのご依頼で行った法要が終わり、思いがけない話題になりました。
「この間、今日の法要に備えて妻と墓前にでかけたところ、とても大きなオニヤンマが私たちとお墓の間をグルグルと飛びました。
 二人共、言葉を失い茫然としました。
 母ではないか、と直感したからです。
 飛び去ってはまた、飛来し、それを5、6度もくり返したでしょうか?
 妻も私も、母が来てくれたのだろうと思えてなりません。
 こんなお話は、まったく科学的ではないのですが……」

 数年前、似たできごとをお聴きして『トンボになったお母さん』を書いたことを思いだし、〈知らせ〉を感じる力について考えさせられました。

 8月5日、午後4時近く、沖縄県宜野座村にあるアメリカ軍のキャンプハンセンで訓練中のヘリコプターが墜落し、乗員一人が亡くなりました。
 現場は住宅から約2キロの山中です。
 昭和47年(1972年)に沖縄が本土復帰してからこれまで、沖縄で起こった米軍機の墜落事故は44件に上っています。

 普天間基地へオスプレイを本格配備する間際に起こったこのできごとは、政府と米軍にとって〈間が悪い〉で片付けられるものだろうか?

 かつて広島へ原爆が投下された8月6日、午後7時30分からのテレビ番組NHKスペシャルは「終わりなき闘い」として広島と長崎で被曝した方々を追いました。
 68年前に始まった患者と医師による闘いは、今なお変わらずに続いています。
 アメリカは、原爆投下の一ヶ月後、「もはや放射線で死ぬ日本人はいない」と発表しましたが、実際は、一年間で20万人以上が亡くなりました。
 アメリカも放置できなくなり、やがて立派な研究施設を造り、被曝者の検査などを始めますが、あくまでも研究機関でしかなく、治療はまったく行われませんでした。
 見捨てておけない日本人医師たちは、未経験で治療法もわからない闘いへ挑み始めます。
 当初、亡くなられた方々は急性障害、10年後には白血病がピークとなり、次はガン、そして今は第二の白血病と言われる骨髄異形成症候群(MDS)が増え始めました。
 被曝者の方々は「原爆を抱えている」「時限爆弾を抱えている」と感じつつ、日々を送っておられます。

 原爆は被曝者へ何をもたらすか、半世紀以上経ってまだ、解明されたのは一部に過ぎません。
 原発事故と津波や地震との因果関係はもちろん、事故が人間と生態系へいかなる影響を与えつつあるのかは、まだ、何もわかってはいません。
 人類が、科学的能力の面から、倫理的能力の面から、原子力を用いる資格があるかどうかと厳しく問われているのに、国民の前でそうした真剣な議論は行われず、宰相が率先して地震大国トルコなどへ原発を〈お勧め〉している日本のモラルはどこへ行ったのでしょうか?

 精神科医和田秀樹氏は「『依存症』社会」を上梓しました。
 アルコール依存症やパチンコ依存症の方々などと接し、人生相談と修法をもって問題にとり組んでいる当山が常々、感じていることを見事におまとめいただいたと感謝しています。
 氏は、日本の社会が各種の依存症を発症させる構造になりつつあり、アルコール依存症約230万人、ギャンブル依存症約560万人、インターネット依存症約270万人、その他タバコや買い物など、すべての依存症を合わせると2000万人近い数になると指摘しました。
 日本では、依存症の恐ろしさがよく理解されないままに、先進国では類を見ないほど堂々とアルコールやパチンコがマスコミによって宣伝されています。

「問題は、依存症を誘発させやすいビジネスがすでに社会に組み込まれ、私たちの生活の中に入り込んできていることです。」
「日本は『依存症に依存する』社会になってしまいました。
『依存症に依存する』社会とは、人々を依存状にすることによってお金が回っていく恐ろしい社会です。」


 氏は、依存症の本質が「時間の浪費」にあると喝破されました。
 それは、一人一人の人生が浪費されていくことであり、人間として向上する機会が失われることであり、ひいては社会そのものが荒廃することにつながります。
 だから、社会格差による依存症先進国であるアメリカでは、GDB費で日本の5倍を費やして生活保護を行い、社会の崩壊や爆発を防ごうとしています。
 韓国ではすでに、パチンコを全面禁止しています。

 ご加持を受け、「やり直します」とご本尊様へ誓い生気を取りもどして帰られた方が、またはまってしまう依存症の恐ろしさ……。
 ご祈祷やご葬儀でどこの町へでかけても一等地にデンと構えているパチンコ店の不気味さ……。
 国中がお金儲けに走っているだけで、日本は大丈夫か?

 眠れぬ一夜でした。
 今日は、ご供養などの他に、『法楽農園』で井戸を掘る打ち合わせがあります。
 たとえ蟷螂(トウロウ…カマキリ)のか弱い斧(オノ)であれ、できることをやるしかありません。
 当山は以前、「できることをやりましょう ―『ハチドリのひとしずく』に学ぶ―」を書きました。

 アンデスの先住民に伝承されている『ハチドリのひとしずく』があります。

 ある日、森が火事になりました。
 動物たちは皆、我先にと逃げ出しました。
 ところが、クリキンディというハチドリだけは、くちばしに溜められるだけの水を運んでは火の上へ落とす作業をしています。
 逃げるのに忙しい動物たちは笑いました。
「そんなことをして何になるんだい?」
 火事の勢いの前ではあまりに無力なこととしか思えないからです。
 でも彼は答えました。
「私は、私にできることをしているだけだよ」


 皆さん、今こそ、ハチドリになろうではありませんか。




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2012
08.02

お地蔵様に救われるネコ

20120802020.jpg
〈朝靄の中、畜生界をお守りくださる護讃地蔵尊〉

 地震に怯える動物の話をブログ「地震に怯えるイヌやネコを安心させる方法は?」に書いたところ、お便りをいただきました。
 熱心にお地蔵様を信仰してこられたAさんは、かつて大病を患ったおりに、お地蔵様へ祈願をかけ、無事、乗り切られました。
 今はネコBちゃんと二人暮らしです。
 高齢のBちゃんにはこの猛暑がきついらしく、最近はほとんど餌を食べなくなり、飲みものでようやくいのちをつないでいるそうです。

 Bちゃんは、背中を丸めてAさんのそばにうずくまり、身体に触れられるのも、エアコンの風も嫌い、Aさんはとても心配しておられました。
 そこに当山の機関誌『法楽』が届き、「地震に怯えるイヌやネコを安心させる方法は?」を読んで、深く懺悔されました。
 自分が切羽詰まった時はちゃんとお地蔵様へお願いしたのに、家族が苦しんでいる時は祈願をかけていないことに気づいたからです。

 チベットの人々すべてが子供のころから馴染んでいる観音様の真言「オン・マニ・ペメ・フム」に負けないほどAさんの血肉と化したお地蔵様の真言「おん かかか びさんまえい そわか」を静かに唱えながらゆっくりとお腹に触れたところ、Bちゃんは気持ちよさそうに背中を伸ばし、背伸びをしました。
 食べないので便秘が続き、丸くなっていたのがすっかり長々と伸びた様子に、Aさんはまずます懺悔の心を強くし、Bちゃんをなでさすっているそうです。

「先生、あの時はお地蔵様に救っていただいたので、今度は私がお地蔵様と一緒に最後までBちゃんを守ってあげようと思います」
 当山でも、面影加持法でBちゃんを守りましょう。
「おん かかか びさんまえい そわか」
「南無大施徳菩薩地蔵尊(ナムダイセトクボサジゾウソン)」




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 来る3月11日には「般若心経百万巻」の供養をしましょう。(http://hourakuji.blog115.fc2.com/blog-entry-3107.html)
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