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2011
07.14

「クローズアップ現代」と「ためしてガッテン」そして吉原の遊女

 7月13日のNHKは「クローズアップ現代 検証・自衛隊史上最大の災害派遣」と「ためしてガッテン 血液からツヨくなる!熱中症で死ぬもんかSP」を相次いで放映しました。

1 クローズアップ現代 検証・自衛隊史上最大の災害派遣

 災害時における自衛隊の派遣は、公共性・緊急性・非代替性が認められた場合に限ります。
 そのため、活動は後方支援や初動への対応に限定されるのが普通です。
 ところが東日本大震災では、自治体機能が麻痺したり消滅したりといった状況、あるいは原発事故へ電力会社や警察や消防が対応しきれない状況となり、異例にも全面へ出ることとなりました。
 自衛隊は隊員の安全確保をはかりながら、これまで計画も作戦も訓練もなかったまったく新たな事態へ立ち向かいました。
 そこでいかに活躍したかを検証する時、見えてくるのは現場における智慧です。
 たとえば住民が夜間パトロールを望んでも、法規上できません。
 そこで現場の自衛隊は、物資を運ぶ際にわざとゆっくり走ったり、暗い小道へ入って遠回りしたりといった方法で、可能な限り住民の要望へ応えようと努力しています。
 当初の10万人体勢から4万人となりましたが、酷暑の中でその任務の重要性は高まるばかりです。

 番組の最後に植村秀樹(流通経済大学法学部教授)氏は二度、強調しました。
危機管理全体の中で自衛隊をどう位置づけるか、それは制度より運用で考えるべき課題です」
 もちろん、自衛隊が超法規的に動いたりしてはなりませんが、いたずらに制度をいじる議論を行うより、現場に即したはたらきかたをもっとよく考えるべきであるという指摘は、とても重要です。
 新しい制度やマニュアルを作ればうまくやれるという考えは、常に変化する現場や生きた人間が動く現実から乖離する危険性があります。
 私たちの考え方や政治が「仕組み作り」に偏っていないかどうか、省みたいものです。


2 ためしてガッテン 血液からツヨくなる!熱中症で死ぬもんかSP

 私たちはここ数年、「汗をかいたら塩分を補給しないと体調を崩す」と信じてきました。
 夏になると塩分グッズが大流行です。
 ところが、当番組で、いわば言い出しっぺの能勢博(信州大学大学院医学研究科教授)氏が意外な警告を発しました。
 大量の汗をかかないのに塩分を摂り過ぎると、ムダなばかりか高血圧などにつながる場合があり、普段の生活では塩分補給をあまり意識する必要はないというのです。
 そもそも、氏はスポーツ選手について研究し、汗と一緒に排出される塩分の補給が選手を熱中症などから守るということを発見しました。
 野外のスポーツなどで大量に汗が出る際の塩分の排出量は、暑い環境で過ごす日常生活における塩分の排出量とは桁違いに多いのです。
 だから「大量に汗をかく」場合のみ、塩分の補給を意識すべきで、そうでない場合は、あまり意識する必要はありません。
 大量に汗をかかない日常生活で塩分をどんどん摂ると、普段でも塩分過多になりやすい日本人は、熱中症を予防するどころか高血圧症などを引き起したり、そうした病気を進行させてしまったりする危険性が高まります。
 
 単純な図式化の危険性をいやというほど思い知らされました。
 おそらく当番組にそうした警告の意図はないと思われますが、「ワンフレーズ政治」の持つ欺瞞性や危険性を強く意識している私にとっては、塩分問題を通じてたくさんの人々がそうした面にも気づいて欲しいと切望する思いでした。


 いずれも日常生活の現場に肉薄する二つの番組は、はからずも、私たちの頭をコントロールしている先入観や思い込みに潜む問題をあぶり出しました。
 以下、かつて、吉原で起こった事件の顛末を記しておきます。

3 吉原の遊女

 吉原に身を落とした親孝行な遊女がいました。
 ある日、故郷の母親が重い病気に罹り、貧しいために薬も充分に与えられていないことを知りました。
 そこで廊主へ一日だけ暇をくださいと頼みましたが聞き入れられません。
 思いあまった遊女は放火に紛れて故郷を目指そうとしましたが、途中で捕らえられ、大岡越前守の裁きを受ける身になりました。
 当時の決まりでは、放火をした犯人は火あぶりの刑に処せられます。
 さて、判決が出ました。
 当然、火あぶりです。
 しかし、大岡越前守は、その前に遊女の孝行心は誰からも賞賛されるものであり、それに応えるよう監督官庁に命じました。
「貧しい母子を救うため遊女へ金五両を貸し付け、女性のやせ腕ゆえ、80年の返済期限を設けよ。
 返済後の遊女を処刑せよ」

20110624 010



 原発事故の早期終息のため、復興へのご加護のため、般若心経の祈りを続けましょう。
 般若心経の音声はこちらからどうぞ。(祈願の太鼓が入っています)
 お聴きいただくには 音楽再生ソフトが必要です。お持ちでない方は無料でWindows Media Player がダウンロードできます。こちらからどうぞ。




「おん さんざんざんさく そわか」※今日の守本尊勢至菩薩様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。





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2005
07.10

若貴問題

 花田勝氏と貴乃花親方の確執は全国紙のトップニュースとなるほど世間の注目を集めましたが、7月4日、花田勝氏が東京家裁に対して6月29日付で故二子山親方の遺産の相続を放棄したことを発表した以上、もうこれ以上報道すべきではありません。
 国民へものを考えさせるきっかけになるという役割を終えたからです。

 世界中を植民地化しようとしていた西洋諸国が日本の混乱を待っていた江戸末期、江戸城を無血開城させ、国難を救った勝海舟はこんなことを言い遺しました。
「もう逃れられない危機だと判断した時は、まず身命を捨てて対処した。
 その結果、不思議と一度も死ななかった」
「勝とうとすると、ことを急ぐ。頭に血が上り胸はドキドキし、判断を誤り進退を誤るものだ。
 逃げて身を守ろうとすると、縮こまって相手に乗ぜられてしまう。
 ことの大小を問わず、人はこの規則に支配されるものだ。
 俺はそれをよく知っていたから、いつも勝ち負けは度外視して虚心坦懐にやっていたよ」


 こんな古川柳にもなった大岡裁きがあります。
「御白洲で子を引き勝って負けになり」
 大岡越前守は、一人の子供の実の母親を名乗る二人へ「子供を引っ張り合って勝った方の子供と認めよう」と告げ、結果的に負けた方の子供と決した話です。
 実の親なら何よりも子供の痛みを解り引っ張り続けられないはずであるというのが根拠でした。
(後代になって、本当の親なら絶対に手を離せないはずだから越前守は誤っているという説も現れたようですが、いかがなものでしょうか)

 勝海舟は、自分の命よりも名誉よりも財よりも大切なものを覩ることができたのでしょう。
 御白洲の実母は、子供の痛みを我がことと感じ、母性の命ずるままにふるまったのでしょう。
 その結果、国が守られ、母と子が守られました。

 財の完全放棄という尊い行動を見たのですから、もう終わりです。
 若貴問題は、見ず、読まぬようにしましょう。
 視聴率が下がれば、テレビは自動的に報道しなくなります。
 マスコミを健全な方向へ動かすのも視聴者の良識というものではないでしょうか。




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