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2012
02.16

悪党への四つの思いやり ─『四十二章経』第五章─

 中国へ伝わった最初の仏典とされる『四十二章経』は悪党菩薩(ボサツ)のやりとりを示しています。

「仏の言(ノタマ)わく、
『人愚(オロカ)にも以(モッ)て吾に不善を為すも、吾は四等(シトウ)の慈を以(モッ)て、之(コレ)を護済(ゴサイ)せん。
 重ねて悪を以(モッ)て来(キタ)らば、吾重ねて善を以(モッ)て往(ユ)かん。
 福徳の気は常に此(ココ)に在(ア)り、害気の重殃(ジュウオウ)は、反(カエ)って彼(カシコ)に在(ア)り』」


 もしも誰かが悪しきことをしかけてきても、自分は同じように反応はせず、慈悲の心で愚かな相手を救おうとします。
 釈尊は、罵(ノノシ)られたから罵り返すのではなく、悪口(アック)という悪行が口にする本人へ災厄をもたらすことを知らない愚かさ、哀れさを何とかしてあげたいと心から願われます。
 しかも、もしもこちらの気持が通じなくて、さらに攻撃してきたならば、こちらもざらに善い心を発揮して対応しようとされます。
「四等の慈」とは、四等心の別名を持つ「四無量心(シムリョウシン)」です。

1 慈無量心(ジムリョウシン)
 与楽(ヨラク)と言い、生きとし生けるもの一切へ「良かれ」と願う心です。
 この心になるためには、生きとし生けるものは皆、如来蔵という成仏の核を持っていることを観なければなりません。
 成仏し得る一切のものたちと共に、光明の世界をめざすのです。
2 悲無量心(ヒムリョウシン)
 抜苦(バック)と言い、生きとし生けるもの一切が「苦から解放されるように」と願う心です。
 この心になるためには、皆が成仏の核を持っていることを知らず、苦の海であえぐ実態をきちんと観なければなりません。
 同胞の苦は見捨てておけないのです。
3 喜無量心(キムリョウシン)
 不害(フガイ)と言い、生きとし生けるもの一切の「輝き」を喜ぶ心です。
 この心になるためには、皆の本体が蓮華のように清浄であることを観て、そうした何ものへ対しても苦を与えることのできない心にならねばなりません。
4 捨無量心(シャムリョウシン)
 平等と言い、生きとし生けるもの一切へわけへだてなく慈無量心、悲無量心、喜無量心を起こす心です。
 この心になるためには、一切の本来的ありようが空(クウ)であることを観なければなりません。

 釈尊は、悪意や害意を持って向かってくる相手に対しても例外とせず、この四つの心をもって救おうとされます。
 そして決定的な言葉が来ます。
福徳をもたらす目に見えないパワーはいつも慈悲の心の周囲にある。
 災いをもたらす眼に見えないパワーはその反対に、害意を持つ者の周囲に集まり積もる」

 とても難しいことではありますが、相手の害意によってこちらの煩悩が反応しないよう心がけたいものです。

2012021601722.jpg



 原発事故の早期終息のため、復興へのご加護のため、般若心経の祈りを続けましょう。
 来る3月11日には「般若心経百万巻」の供養をしましょう。(http://hourakuji.blog115.fc2.com/blog-entry-3107.html)
 般若心経の音声はこちらからどうぞ。(祈願の太鼓が入っています)
 お聴きいただくには 音楽再生ソフトが必要です。お持ちでない方は無料でWindows Media Player がダウンロードできます。こちらからどうぞ。



「のうまく さんまんだ ぼだなん あびらうんけん」※今日の守本尊大日如来様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。





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