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2012
11.13

東日本大震災 ─東北関東大震災・被災の記(第117回)「水を汲む少年」のその後─

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〈産経新聞「『水くむ少年』戻った笑顔」から写真と文章をお借りし、加工しました〉

 被災した気仙沼市でペットボトルへ水を入れて運ぶ少年の写真が新聞各社に掲載されてから20ヶ月が経ちました。
 その小学6年生松本魁翔(カイト)君(12才)が再び新聞に載りました。
 10月28日、全東北・北海道防具付空手道大会において個人・団体両方の優勝をなし遂げたのです。

 魁翔君の家は津波で全壊し、親族14人が6畳のアパートで共同生活を始めた時、接触的に水汲みをしました。
 空手着などの一切が流され、遊ぶ場所もありませんでした。

「悲しくて、怖くて、何も言えないような気持ちだった。
 それでも、何か自分にできることをしようと思って始めたのが水くみ。
 外に出て歩けたから、今思えばストレス発散にもなっていたのかな」


 両手にペットボトルを提げ、口を真一文字に結んで歩む姿は高倉健の御守になり、私の御守にもなりました。

 彼は、母親の「自分の身は自分で守らせる」という指導によって空手を始め、いつか「家族を守りたい」と思う少年に育っていました。
 小学3年生で全国大会3位、4年生で2位と腕を上げ、「5年生で全国制覇する」つもりでしたが、震災で夢は潰(ツイ)えました。
 車に乗せられ、流された道着などを探し始めて数週間後、車の窓から側溝にはさまっている防具らしきものを見つけました。
 飛び降りて手にした泥まみれの防具は、もはや、使いようがありません。
 しかし、自分のものであることは、はっきりと確認できました。
 そして、松本家の宝ものになっています。

 2カ月後に再会した練習はいつもの半分しかできず、今年の全国大会は3位に終わりました。
 しかし、彼は目標を定め、未来のための今日に打ち込んでいます。

「学校ではたくさんの友達が引っ越してしまった。
 こんなに行ってしまうのかと思った。
 将来は空手道場を鹿折で開いて、町の復校の手助けをしたい。
 そうすれば、友達も帰ってくる。
 100人くらいの大きな道場にして、強い心を持つことを教えたい」


 家も家族もすべても失った書道家の高橋香温先生は、津波をかぶった桜が咲いたのを見て、ようやく心に光明がさしたと感じたそうです。
 被災地のあちこちで植物たちが不死鳥のようによみがえり、私たちを奮い立たせました。
 しかし、何よりも力づけられるのはやはり、生き残った私たちが確かに歩む姿です。
 松本魁翔君は再び私たちに力を与えてくれました。
 与えられた私たちが互いによりしっかりと今日を生きることが、きっと誰かの力になるはずです。
 東北人の土性骨(ドショウボネ)を柱に、顎を引き、口元を固めて生きようではありませんか。




 原発事故の早期終息のため、復興へのご加護のため、般若心経の祈りを続けましょう。
 般若心経の音声はこちらからどうぞ。(祈願の太鼓が入っています)
 お聴きいただくには 音楽再生ソフトが必要です。お持ちでない方は無料でWindows Media Player がダウンロードできます。こちらからどうぞ。



「のうぼう あきゃしゃきゃらばや おん ありきゃ まり ぼり そわか」※今日の守本尊虚空蔵菩薩様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。





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