仏前結婚式
TさんとSさんの良縁により、ご両家の親御さん方数名が参列して、厳粛な結婚の儀をとり行いました。
仏前結婚式の特徴は、二人の添い遂げる決意を仏神だけでなくご両家先祖累代の霊位へも誓うことです。
結婚の意義は、無限の過去に生きた人々から受け継がれた二つのいのちが一つになり、諸縁が調えば新たないのちを未来へ授け渡すところにあることを認識せねばなりません。
まず、全員が列席する中で、導師が仏神と両家の御霊へご挨拶申し上げ、ご加護を願い修法を行ないます。
次に、法を結んだ数珠をお授けします。
次に、授戒を行ないます。これも仏教独特のもので、導師が「人間に生まれることは大変難しいのに、こうして生まれている。
仏法に会うこともまた大変難しいのに、こうして出会っている。このようにありがたい(有り難い)この世の人生においてまことの道を求めないならば、いつ、できようか。至心に仏法僧へ帰依しよう」と導きます。
次に、指輪の交換があれば行ないます。
次に、導師が新郎新婦へこのように誓いますかと訊ね、二人は「誓います」と答えます。
み仏の教えを守り、たった今互いの胸に抱いている決心を終生の誓いとし、人の道を忘れず、お互いに助け合い敬愛し合い、相和して生涯苦楽を共にすることを誓うのです。
ここで、人倫の基本中の基本である「四恩十善戒」を人生の柱とする決心もします。
次に、三三九度の儀を行ないます。
密教において世界を表現する胎藏界と金剛界は、目に見える世界と目に見えない世界でもあり、おさまりの姿と変化発展の姿でもあり、陰と陽でもあり、女性と男性でもありますが、それを合わせて二人のいのちを一つにするのです。
次いで、両家の縁を固める杯を挙げ、最後にもう一度祈願をして終了となります。
法話では四恩十善戒についてお話申し上げ、人の道をまっとうに歩むことが二人の幸せ、ひいては両家はもちろんご縁となる方々の幸せをももたらすことを考えていただきます。
ただし、形の上では帰依ですが、それは式を挙げた寺院の信徒となることを強制するものではありません。
特に、お大師様はあらゆる宗教思想にその存在意義を認めておられ、当宗においては一切他の仏神と争わず排除しないマンダラの姿勢なので、新郎新婦が招来いかなる宗教の信者になろうと、何の問題もありません。
尊きものの前で誓った、四恩十善戒における〈生きとし生けるものの恩を忘れない〉ことや、〈親の恩を忘れない〉こと、また〈無益な殺生をしない〉ことや〈二枚舌を使わない〉ことなどは、いかなる宗教にあっても否定されぬものであり、誓いの重さは不変です。
仏法は第一義的に生者を導くためのものであり、それには人生のあらゆる場面において力強く清浄な明かりとなる教えと法が備わっています。
仏前結婚の意義は小さなものではありません。仏神と無始の過去よりつらなる霊位の前で法が結ばれ、まごころからの決心が披瀝される以上、単なる形式ではないのです。


仏前結婚式の特徴は、二人の添い遂げる決意を仏神だけでなくご両家先祖累代の霊位へも誓うことです。
結婚の意義は、無限の過去に生きた人々から受け継がれた二つのいのちが一つになり、諸縁が調えば新たないのちを未来へ授け渡すところにあることを認識せねばなりません。
まず、全員が列席する中で、導師が仏神と両家の御霊へご挨拶申し上げ、ご加護を願い修法を行ないます。
次に、法を結んだ数珠をお授けします。
次に、授戒を行ないます。これも仏教独特のもので、導師が「人間に生まれることは大変難しいのに、こうして生まれている。
仏法に会うこともまた大変難しいのに、こうして出会っている。このようにありがたい(有り難い)この世の人生においてまことの道を求めないならば、いつ、できようか。至心に仏法僧へ帰依しよう」と導きます。
次に、指輪の交換があれば行ないます。
次に、導師が新郎新婦へこのように誓いますかと訊ね、二人は「誓います」と答えます。
み仏の教えを守り、たった今互いの胸に抱いている決心を終生の誓いとし、人の道を忘れず、お互いに助け合い敬愛し合い、相和して生涯苦楽を共にすることを誓うのです。
ここで、人倫の基本中の基本である「四恩十善戒」を人生の柱とする決心もします。
次に、三三九度の儀を行ないます。
密教において世界を表現する胎藏界と金剛界は、目に見える世界と目に見えない世界でもあり、おさまりの姿と変化発展の姿でもあり、陰と陽でもあり、女性と男性でもありますが、それを合わせて二人のいのちを一つにするのです。
次いで、両家の縁を固める杯を挙げ、最後にもう一度祈願をして終了となります。
法話では四恩十善戒についてお話申し上げ、人の道をまっとうに歩むことが二人の幸せ、ひいては両家はもちろんご縁となる方々の幸せをももたらすことを考えていただきます。
ただし、形の上では帰依ですが、それは式を挙げた寺院の信徒となることを強制するものではありません。
特に、お大師様はあらゆる宗教思想にその存在意義を認めておられ、当宗においては一切他の仏神と争わず排除しないマンダラの姿勢なので、新郎新婦が招来いかなる宗教の信者になろうと、何の問題もありません。
尊きものの前で誓った、四恩十善戒における〈生きとし生けるものの恩を忘れない〉ことや、〈親の恩を忘れない〉こと、また〈無益な殺生をしない〉ことや〈二枚舌を使わない〉ことなどは、いかなる宗教にあっても否定されぬものであり、誓いの重さは不変です。
仏法は第一義的に生者を導くためのものであり、それには人生のあらゆる場面において力強く清浄な明かりとなる教えと法が備わっています。
仏前結婚の意義は小さなものではありません。仏神と無始の過去よりつらなる霊位の前で法が結ばれ、まごころからの決心が披瀝される以上、単なる形式ではないのです。




