宮床開運守本尊 大師山 法楽寺 〜法灯により法友とともに法楽に住せん〜

2008-07

事故死と病死

 落下事故で脊椎損傷の重症を負い、内臓疾患での淵を彷徨った方のお話をお聞きしました。
 事故の時は、一瞬にして、人生のすべてが高速スライドのように現れ、そこに登場したすべての人へ「ありがとう」と挨拶したそうです。
 病気の時は、三途の川花畑が見え、引かれてゆきそうになったけれども誰かが呼んでいる声がしてハッとなり、ベッドの上の自分に気づいたそうです。

 事故で亡くなった方は、まず、十一面観音のご守護を受けてから引導を渡され、彼岸へ渡ります。
 それは、十一面観音は、いかなる逆境からも救い出してくださるお力があり、状況に応じて導く十一の面がすべて阿弥陀如来の宝冠をかぶり浄土よりの使者となっているからです。
 病気などで亡くなった方は、最初から大日如来のご守護の法へ入り、引導を渡されます。

 交通事故者が出た直後に現場を通りかかった方が、なぜか背中が重くなりましたと来山されたケースはいくつもありますが、病の場合は、部屋に留まっている気配が気になって来山されるようです。
 病人を送ったら背中が重くなったというご相談はありません。

 こうした事実は、事故に遭っては人生の総括をする時間がなく、行く手を見極め難いことを物語っているのでしょうか。
 私たちが老い、病気になった時、何をなすべきかが教えられているとも考えられます。

 もう少し、考察しましょう。

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Author:住職 遠藤龍地
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