宮床開運守本尊 大師山 法楽寺 〜法灯により法友とともに法楽に住せん〜

2008-08

結婚相手のご先祖様がおられる墓所へ詣でること

 角田市のBさん宅で、遠い次代に生きておられたご先祖様のご供養を行いました。
 親子三代がきちんと並んで仏前へ坐った様子は、それだけで大きな功徳となっています。
 すべて終わり、お茶をいただきながらの質疑応答になりました。
結婚相手の家のお墓へ詣でることは、どうなんでしょうか?」

 このお話は、とてもすばらしい内容を含んでいます。
 相手の先祖を敬い供養するということは、相手の存在を根っこから尊ぶことです。
 当のご先祖様方が喜び、お守りくださるのはもちろん、行為を知った相手のご家族やご親族は、感謝をもって接してくれましょう。
 信頼感が生まれるかも知れません。
 夫婦に感情のズレや考え方の違いによって軋轢が生じた時は、互いのご先祖様へ手を合わせることが、障碍を乗り越えるきっかけになるかも知れません。

 そもそも、生まれも育ちも性格も異なった同士が「惹かれ合う」という強い縁の糸一本にすがって行う結婚なので、お互いの家同士も、家風や考え方や生活慣習が異なっているのが当然です。
 相手の親を自分の親と思い、婿や嫁を自分の子供と思えるようになれば理想的ですが、お互い感情の動物なので、なかなかすんなりとはゆかないのが普通です。
 そこで、面倒だからと相手から遠ざかれば、心も離れる一方です。
 これでは淋しい話です。
 切っても切れないほど深い人間関係など、一生生きても、そうそうあるものではなく、「心を許せる相手」や「無条件に尊敬できる相手」ほど貴重なものはありません。
 好きな相手をよりよく知り、その家族や親族を知り、さらにはそのご先祖様を知ることは自分の人間性を深めます。
 新しい親族ができるという大切な縁を疎かにしてはなりません。

 以前、他人はもちろん自分自身をも欺き、ものごとから逃げてばかりいる人が積んだ悪業の報いを受けかねない人びとを護ろうと、密かにご一族の墓所を調べ、供養法を行ったことがあります。
親の因果が子に報い」といった単純なものではありませんが、たとえばタバコを例に挙げれば、主流煙(タバコから直接吸い込む煙)よりも、副流煙(タバコの先から広がる煙)の方が有害物質を多く含んでおり、喫煙者はもちろん、周囲の人にも危険が及ぶようなものです。
 悪業が強いと、場合によってはこうした救済法が必要になるのです。

 この世は大日如来の展開であり、人は人に支えられ、大日如来の徳を分け持つ守本尊様に守られ、ご先祖様に見守られてたった一度の人生を生きぬきます。
 守ってくださる三者への感謝と供養とが人倫の根本です。
 自分のご先祖様だけでなく、結婚相手のご先祖様、さらには有縁無縁の御霊を供養する心で生きれば、道を踏み外さずまっとうに生きられましょう。
 結婚相手の墓所へ詣でることを強く推奨します。

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