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2012
11.23

お大師様に会う 乱れた靴 画鋲を踏む

DSCN0194.jpg

○お大師様に会う

 斎場で最後の修法を行い、南無大師遍照金剛(ナムダイシヘンジョウコンゴウ)とお大師様へ祈り始めた。
 予定の時刻を疾うに過ぎていたので、三返にしようと思っていたところ、三返目へ入る直前、眼前の空気が一気に濃密になり、身体が硬直した。
「お大師様だ…」
 止められず七返へ向かった。
 いつしか後で何人かが唱和しておられる。
 震えが混じる声でようやく七返目を終え、放然とした。
 各々がご供物を手に持ち炉へ向かう直前、遅れて着いた老夫婦があたふたと駆け込み、最後のお焼香をされた。
 お大師様が間に合わせてくださったとしか思えない。

○玄関の履き物に思う

 冬ざれた街道筋を通り、小さな一軒家へ向かった。
 玄関を開けると履き物が散乱している。
 奧では、外の景色とまったく無関係な子供たちの言い交わす声が飛び跳ねている。
 奥さんが出てきて「済みません。散らかしていて」と手早く赤や黒のしゃれた靴たちを隅っこへ除ける。
 しまい込む場所もないのだろう。
「構いませんよ、みんな元気な証拠だから」
 笑いながら上がり框をまたいだ。
 師の言葉が思い出された。
「玄関の履き物が乱れているからといって、この家は礼儀ができていないなどと単純に批判してはならない。
 小さな子供が多く、たくさんはたらかねばならない家人であれば、やれないこともたくさんあろう。
 家庭ごと、その人ごとの事情を推しはかる心を持て」

○画鋲を踏む

 でかける時間が迫り、急ぐあまり、手にしていた四本のうち、一本の画鋲を落としていた。
 残り三本でも紙の表示は大丈夫なので、探さずにそのまま車へ乗り込んだ。
 もしも玄関あたりへ落としていれば妻がうっかり踏むかも知れない。
 そうならないようにと願いながら仕事を終え、帰山した。
 暗い玄関近くで、案の定、画鋲は私を刺した。
 妻でない。
 通じた。
 嬉しかった。




 原発事故の早期終息のため、復興へのご加護のため、般若心経の祈りを続けましょう。
 般若心経の音声はこちらからどうぞ。(祈願の太鼓が入っています)
 お聴きいただくには 音楽再生ソフトが必要です。お持ちでない方は無料でWindows Media Player がダウンロードできます。こちらからどうぞ。




「おん ばざら たらま きりく」※今日の守本尊千手観音様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。





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