宮床開運守本尊 大師山 法楽寺 〜法灯により法友とともに法楽に住せん〜

2008-08

この世で『三途(サンヅ)の川』を渡りましょう

 一週間前の予報では土・日は雨か曇りでしたが、だんだんと予報が前にずれて早めに降雨となり、晴れた土曜日に水抜きをした堀は、かなり乾いていました。

 そして、これ以上ない絶好の五月晴れとなった21日、小学生から80歳になられる方まで、はるばる山形県から足を運ばれた方も含め30名を越す善男善女が『守本尊道場』建立予定地へ集まり、堀の石積みをされました。


 ほんの数名の方々を除いてはどなたも体験されたことのない重労働です。しかも、ご年配の方々が多く、漬け物石ほどのものもたくさんある総量30トンの石を手渡しで運び、総延長200メートルにもなる面へ崩れないように積む作業は、言葉にならないほどのご苦労でした。

 おそらく昨夜から今日にかけて身体が痛かったり、疲れて起きられなくなっている方もおられるのではないでしょうか。若いTさんですら、「明日は(会社に行って)書類の陰で寝よう」などと言っておられました。本当にご苦労さまでした。

 

 ユンボを駆り、ブルトーザーを操縦して指揮されたプロの鈴木さんと佐藤さんは、ほんの少ししか造れないだろうと予想しておられましたが、午後3時前にはほぼ3割ができあがり、解散となりました。

 あまりの感動と感謝に、言葉ではお礼の申し上げようもありません。ご参加くださった皆々様のご多幸を祈るのみです。



 さて、『守本尊道場』の堀は「三途の川」の象徴です。

「三途」とは、私たちが生まれ持っている清らかなみ仏の心へ汚れとして貼りつき、清らかな光が発しないように覆ってしまう「貪・瞋・痴」という強力な迷いです。いのちを害する「三毒」とも言います。

「欲しい」「惜しい」「もっともっと」と貪る時、「この野郎」「うぬっ」「なにっ」と怒る時、「自分だけが」「知ったことか」「ざまあみろ」と自分勝手な考えになる時、自他のいのちを活かす光は弱まり、目には見えない黒いベールがいのちのはたらきを弱め、運勢を暗い方向へと引っぱります。

 

 こうした三途の川は、死んでから極楽へ向かう途中で渡るものとされており、ほとんどの方々はこの世では関係ないと思っておられるでしょうが、本当は、いつでも渡ることができます。

 たとえば「お彼岸」を考えてみましょう。

 彼岸つまり「彼の岸」とは極楽であり、此岸つまり「此の岸」とは迷いの世です。

 一年中で一番早くあの世の極楽へ行ける春彼岸と秋彼岸には寺院へお詣りをしたり、ご先祖様をご供養したりしますが、それは、ご先祖様の安寧を願うだけでなく、祈る私たちが早く迷いを脱してこの世を極楽にするためでもあるのです。

 そもそも、釈尊は、生きて苦しむ私たちが、この世で苦を脱する方法を説かれました。この世を極楽にすることが、仏法の第一義と言えます。

 この世が極楽になったならば、あの世の何を心配する必要がありましょうか。



 私たちは、本当に発心(決心)すれば、たった今、ここで三途の川を渡り、この世を極楽にすることができるのです。 

 ここ『守本尊道場』は、川の外側に建つ守本尊様のお堂へお詣りをし、川を渡って中央の本堂へ向かうように造られます。

 それは、この世で迷いを断ち、この世で極楽を体験するためです。

 

 前世、そして生まれてから今日までの因縁によって四苦八苦が私たちを苛みます。

 たとえば「自分を裏切った恋人が憎い」「誤解され怨まれている」「死にたくてたまらない」などなど、苦にはきりがありませんが、お大師様にはそれぞれの苦を祓う法があり、お堂にしっかりお詣りして川を渡り、修法を受ければ必ずや救われましょう。

 その川を造るための第一歩が確実に踏み出されました。

 皆さんの流す汗は三毒を流し出し、もう、すでにご自身を清め始めています。



 これから梅雨に向かいます。

 石積み作業は、堀の水をかき出さないとうまく行えないので、梅雨に入り、堀の底の泥が深くなれば当分、作業は難しくなってしまいます。

 どなたでも作業ができるように準備をしてありますので、ご協力をお願いいたします。

 なお、石は、堀の斜面へ平行に貼りつけるようなイメージで積むと、地震などで簡単に崩れてしまいます。地面に平行に、板を重ねるようなイメージで積めばしっかりでき上がります。

 また、石を上から手渡す方と、それを受けて下で積む方とペアになれば作業は大変はかどります。

 どうぞよろしくお願いいたします。



 皆々様のご誠心がみ仏へ届き、福徳がもたらされるよう、心より祈っております。













法楽寺のサイトも是非ご覧ください


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