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2014
03.06

仏法の歴史的見方と仏法の生き方

201403060022.jpg
〈沖縄の「シュガーローフ・ヒル」にしつらえた供養の場〉

 縁があり、仏法における歴史と生き方を考えてみた。

真理と時代背景について

 宗教は、およそ世界宗教に分類されるほどのものであれば、人類普遍の原理を説いてあるだろう、つまり、絶対的真理が神のごとき者によって示されているに違いないという考えには疑問がある。
 いかなる宗教であろうと、所詮は〈人間〉の世界に起こる現象の一つであり、そこには、その時代、そこで現に生きている〈限定的存在〉としての人間にまつわる限界がある。
 男性に生まれれば女性でないことによる限界があり、女性に生まれれば男性でないことによる限界があり、森に生まれれば砂漠に生まれないことによる限界があり、砂漠に生まれれば森に生まれないことによる限界があり、山に生まれれば海に生まれないことによる眼界があり、海に生まれれば山に生まれないことによる限界がある。
 卑賤や貧富など、〈一人間〉であることのありとあらゆる限界を背負った存在が、宗教を語り、宗教を学び、その時々の社会をつくり、結果的に歴史を紡いで行く。
 だから、後世の規範意識などによって宗教の歴史を照らそうとすれば、拍手をしたくなる部分も、非難をしたくなる部分もあるのは当然である。

 一行者として願うのは、仏教の歴史を眺める場合、まず、〈現在〉生きている〈自分〉というフィルターを通してしか観られないという限界を意識しつつ、かつて呼吸をし、ものを喰い、考え、語り、行動していた人間そのものを観たい、その時代にその人によって生きられていた宗教的真実を観たいということである。

○仏教は、絶対者の啓示に依らず、道理を求める宗教である

 絶対者を措定しない仏教においては、いかなる時代にあっても、「聞(モン…学ぶ)・思(シ…自分の頭で考える)・修(シュウ…身につける)」が行われ、そこで、後代へ継続されるものと、役割を終えて消えてしまうものが自然に分けられ、変化と昇華が続く。
 一人一人の人間が、まず無心に学び、それを自分の霊性と思考とによって咀嚼(ソシャク)し、納得したものを体得すべく所定の修行を続けるのである。
 学ぶ段階で、歴史的、社会的、個人的縁という限定条件がある。
 咀嚼の段階で、能力という限界がある。
 能力とは、知(チ…理性のはたらき)・情(ジョウ…情緒のはたらき)・意(イ…意志のはたらき)全般の問題であり、納得の過程では、宗教的面に限らないあらゆる思考が総動員される。
 小生が、とある研究会で、「若い宗教者を育てる場合、物理学を必修としていただきたい」と申しあげたのは、宗教的真理は、芸術的真 実や科学的真理などと共に人生を彩り、深めるものだからであり、そうした世界と接しない宗教では、どこかに偏狭さや低劣さが伴うと考えられるからである。
 お大師様が、世界初の開かれた総合大学とも言うべき綜芸種智院(シュゲイシュチイン)を創られたのは、唐において万般を学ばれた体験によるのだろう。

 行者は、所詮、限定された者と知りつつ、自分の全存在をかけて、〈如実に知った自分の心〉の命ずるがままにことを為し、善悪の(ゴウ)を積み、それを抱えて死んで行く。
 こうした行者たちが自らのいのちをかけた身(シン…身体)・口(ク…言葉)・意(イ…意識)のはたらきを、一時代のできごととして眺めれば、〈その時代における仏教〉の姿と見えるのだろう。
 いずれにしても、智慧という名の道理を求め、慈悲という名の湧き出でる思いやりにつき動かれて、仏教の行者たちは生きてきたはずである。
 そこで起こる苦闘と歓喜の全体が、仏法による救いというものではなかろうか。




 原発事故の早期終息のため、復興へのご加護のため、般若心経の祈りを続けましょう。
 般若心経の音声はこちらからどうぞ。(祈願の太鼓が入っています)
 お聴きいただくには 音楽再生ソフトが必要です。お持ちでない方は無料でWindows Media Player がダウンロードできます。こちらからどうぞ。




「おん ばざら たらま きりく」※今日の守本尊千手観音様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=IvMea3W6ZP0





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