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2014
03.22

【現代の偉人伝】第186話 ─リベンジポルノと戦うホーリー・ジェイコブズさん─

201403220001.jpg
〈朝日新聞さんからお借りして加工しました〉

 3月20日付の朝日新聞は『リベンジポルノ 米の闇』を掲載した。

「別れた腹いせに、以前の恋人や配偶者の裸や性行為の写真をネット上にさらす『リベンジポルノ』が、IT大国・米国で深刻化している。
 日本では自民党が法規制の議論を始めたところだが、米国では取り締まりの動きがカリフォルニア州などで広がっている。
 ただ、用して収入を稼ぐサイトも後を絶たず、規制はなかなか追いつかない。」


 フロリダ州マイアミのホーリー・ジェイコブズさん(30才)は5年前、別れた男性によって裸身の画像をネット上でばらまかれ、アメリカにはびこるこうした問題に立ち向かってきた。
 発見してすぐ警察署を三か所まわり、取り締まりを相談したが「該当する法律がない」と拒否され、弁護士を通じていったんは削除させたものの、再び200以上のネットに流れ、氏名も職場も書かれた。
 弁護士は、「全部に対処すると難十万ドルもの弁護費用がかかりますよ」と言う。
 FBIも政治家も対応できず、2年前にはついに、名前も職業も変えた。
 地道な削除依頼も続けているがネット上からすべてを消すことは難しい。

「サイバー上の性的暴力だ。
 こんなに気持が弱っていくことはなかった」


 ホーリー・ジェイコブズさんは、自分の悲惨な体験を泣き寝入りで終わらせたくないと、1012年8月、法規制を求め、被害者が苦しみを分かち合うためのサイトを立ち上げた。
 それが『リベンジポルノを根絶せよ』である。
 日本からも含め三千人以上の被害者がサイトに集まった。

 今、全米各州で法整備が進みつつある。
 しかし、カリフォルニア州では、最高刑でも禁固6ヶ月、もしくは千ドルの罰金程度である。
 嫌がらせが目的であると証明することが難しいという指摘や、被害者のいない事例に適用されたり検閲につながったりする可能性があるとの懸念もあり、フロリダ州では法案が不成立となった。
 手数料をもらって画像をばらまくサイトや、画像を被害者に買い取らせる質なサイトも後を絶たないという。

 米サンタクララ大学のエリック・ゴールドマン教授は、簡単に写真を撮らないようにと呼びかけている。

「映像を共有した相手が一生裏切らないと考えるのは賭けのようなもの」


 ホーリー・ジェイコブズさんの励ましで記事は終わる。

「自分を責めないで。
 いのは掲載した人たちなのだから」


 リベンジポルノとは何とおぞましい言葉だろう。
 相手をおおっぴらに動物として扱うことによってうっぷん晴らしをするとは、霊性のある人間とは思えぬほど薄汚い。
 薄汚い心を煽り、被害者の苦しみにつけ入って儲けようとすることもまた、信じがたいほど穢れている。
 自己中心の我欲(ガヨク)がある限り、事と法とでは常に事が先行する。
 良心の咎めるしき行為が法によって悪と定められ、ようやく行為は社会的に悪と認定される。
 それまで、そして「やってはならない行為」であると広く認識され、その行為が社会からなくなるまでの期間、被害者は苦しむ。
 法は、善を定めるものではない。
 これ以下になれば、社会人たる資格に欠けますよという、人間として最低のラインを定めてあるに過ぎない。
 だから、「法に触れなければ何をやっても構わない」のではない。
 人間の尊厳は、法を逸脱しないところにあるのではなく、良心に導かれるところに生じ、心と社会へ果てしない清浄さと温かさをもたらす。
 言い方を変えれば、良心すなわち霊性が自己展開してこそ、尊厳ある存在としての人間たり得る。

 いかに便利な道具であれ、用い方によって善行にも、悪行にも用いられる。
 モノを食うためのフォークも箸も、憎悪や怒りは凶器に変える。
 道具そのものには善も悪もない。
 それは、ネットも、生命を維持させる意欲も同じである。
 良心のはたらきが薄れ、我欲が増大すれば、いつの世も、いかなる道具も、その時代なりの悪を生じる。
 だから、いつの世も、良心の声を聞き、いかなる道具をもその声に従って用いられねば、霊性の輝く世界にはならない。
 道具の便利さは、同時に、悪行を拡大する危険性につながる。
 より便利な道具ほど、良心に従って用いねばならない。

 我が身を晒しものにしつつ、社会の不正義と戦うジェイコブズさんは、できるものなら会ってみたい人である。
 また、ジェイコブズさんを支えてきた方々にもお会いしたい。
 きっと、リベンジポルノに〈リベンジ〉をしようとするのではなく、観た人間の闇を自分たちの霊性の光で消し、ぶつかった社会の壁を自分たちの志で取り除こうとしておられるのだろう。
 現代特有の悪に霊性と志で立ち向かうジェイコブズさんは現代の英雄であると思う。
 



 原発事故の早期終息のため、復興へのご加護のため、般若心経の祈りを続けましょう。
 般若心経の音声はこちらからどうぞ。(祈願の太鼓が入っています)
 お聴きいただくには 音楽再生ソフトが必要です。お持ちでない方は無料でWindows Media Player がダウンロードできます。こちらからどうぞ。




「おん さんまや さとばん」※今日の守本尊普賢菩薩様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=rWEjdVZChl0





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