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2014
10.06

公開Q&A(その7)僧侶はお葬式で何を考えているの?(その5 繰り上げ法要にて)

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 質問7 お葬式ではどんなことを考えているのですか?

 ご葬儀における僧侶の頭の中はどうなっているか、というご質問にお答えして5回目、いよいよ最終回です。
 最近では、ご葬儀にひき続き、繰り上げ法要を行う方が多くなりました。
 これは、亡くなられた方があの世でみ仏にお導きいただくための過程を早めにたどっておくことです。
 具体的には、一週間目となる「初七日忌」、それから一週間ごとに進み、7週目の「四十九日忌」、そして100日目の「百か日忌」のご供養を、あらかじめ行います。
 昔はその都度、忌日にあわせてご供養を行いましたが、忙しい現代では、なかなかそうも行かず、忌日よりも遅れないうちに供養するという本旨により、ご親族などが集まっておられるご葬儀の日に、まとめて修法してしまうというものです。
 その後に会席が控えていたりすることも多く、短時間で行う場合もあるようですが、決して〈軽い〉ものではありません。

 私たちはこの世に生まれると、親や先生に導かれて成長します。
 同じように、あの世でも、み仏のお導きがあればこそ、だんだんとみ仏の世界へ溶け込んで行くことができます。
 その段階が忌日として示されています。
 お大師様が説かれたとされる『弘法大師逆修(ギャクシュ)日記事』を読んで見ましょう。
・初七日…お導きは不動明王
 み仏の世界をはっきりと示し、地獄などへ向かわせません。
・二七日…お導きはお釈迦様
 この世で得られなかった福徳と智慧をお授けくださいます。
・三七日…お導きは文殊菩薩
 障りを除き、極楽へ向かわせます。
・四七日…お導きは普賢菩薩
 安心など、求める救いに応じて手を差し伸べます。
・五七日…お導きは地蔵菩薩
 地獄などへ行きそうな人でも必ず寄り添い、救います。
・六七日…お導きは弥勒菩薩
 罪を除き、まっすぐに極楽へ向かわせます。
四十九日忌…お導きは薬師如来
 安楽を与え、この世の苦をすっかり取り去ってくださいます。
百か日忌…お導きは観音菩薩
 汚れを除き、地獄行きのような人でも身代わりとなって浄土へ向かわせます。

 こうした教えと修法のお次第によって、それぞれのみ仏からご加護をいただき、この世で積んだ悪業(アクゴウ)の影響力を弱め、苦から離れられるよう、法を結びます。
 それはちょうど、幼稚園から中学、高校と進むようなものです。
 私たちは、どうしても悪業(アクゴウ)を積んでしまいがちな存在なので、全力を挙げて祈ります。
 
 喪主Aさんから言われました。
「父は、世間的には幅広い活躍をしましたが、何しろパワーのある人なので、私的にはいろいろありました。
 亡くなる頃は、母へ苦労をかけたとさかんに謝っていました。
 そのことは息子として大いに評価するし、母も、もういいよと慰めていましたが、人の一生は簡単に塗り替えられるものではないだろうという気持もあります。
 もちろん、父を責めるわけではなく、人生の重さ、善も悪もひっくるめて人間の行為の厳粛さを考えてしまうのです。
 和尚さんがいつも言われているように、この世でやったことのすべてがこの世で結果に結びついているわけではないので、あの世や来世で結果が出るのでしょう?
 そう思うと、懸命に生きた姿を見ているだけに、父の行く末が案じられるのです。
 ああ生きるしかなかった父が、いつか必ず悪業の報いを受けることを思うと、哀れでなりません。
 さっき、和尚さんの裂帛(レッパク)の気合を聞き、ご加護が確かであると説明され、これで父は救われるのではないかと思えました」

 をかけて行う宗教行為は、相手が生者であれ死者であれ、必ずへ響きます。
 人の心は、どこかに共通する音叉があり、意識してもしなくても、発せられた音は共鳴を起こすからです。
 この音叉こそ、仏と言われ、神といわれている至高の存在につながるものです。
 Aさんのお話は、音叉の音を聴いたということであり、故人の音叉にも届いたと信じています。

 以上で、ご葬儀に関して僧侶がどう考え、何を行っているかというご説明を終わります。




 原発事故の早期終息のため、復興へのご加護のため、般若心経の祈りを続けましょう。
 般若心経の音声はこちらからどうぞ。(祈願の太鼓が入っています)
 お聴きいただくには 音楽再生ソフトが必要です。お持ちでない方は無料でWindows Media Player がダウンロードできます。こちらからどうぞ。



「おん あみりたていせい から うん」※今日の守本尊阿弥陀如来様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=4OCvhacDR7Y





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