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2014
10.19

いじめ・不登校・戦争をなくす方法 ―チベット人の学校にある平和地帯―

2014101900001.jpg

 文部科学省の発表によると、平成25年度の「いじめ調査」における認知件数は、小・中・高校と特別支援学校を合わせ全国で18万5000件です。
 複数回答における主ないじめの内容は以下のとおりです。
1 冷やかしやからかい(64%)
2 遊ぶふりをして蹴られるなどの暴力(23%)
3 無視や仲間外れ(20%)
 危険なことをやらされるなどは10%未満だが、いじめが原因の自殺は中学校7人高校2人となっています。
 宮城県は1万7624件で前年度比約7千件プラスの激増となりました。

 一方、宮城県内の全中学生に占める不登校者の割合を示す「不登校出現率」は3.17%で2年連続日本一という過去最高記録となりました。
 全国最低の岩手県は1.97%、震災と原発事故の影響が懸念される福島県でも2.45%です。
 なお小学校における不登校出現率は0.03ポイント増の0.40%で全国16位となっています。

 さて、昭和24年(1949年)9月1日、中華人民共和国(中共)成立の1カ月前、中国政府は突然、声明を発しました。
「チベットは中国の領土であり、いかなる外国の侵略も許さない」
「人民解放軍は必ずチベット、新疆、海南島、台湾を含む中国の全領土を解放する」
 当時のチベットは独立国であり、外国人の存在はイギリス人が3名、オーストラリア人が2名、ロシア人が1名を数えるのみでした。
 解放されるべき占領国や帝国主義国家など、どこにもいなかったのです。
 しかし、翌昭和25年(1950年)になり、中国政府はチベットを占領します。
「人民解放軍の基本的課題は、本年中にチベットを帝国主義国家の手から〈解放〉することにある」
 アメリカ、イギリス、インド、ネパールへ発したチベット政府の緊急アピールは黙殺されました。
「チベットがかつて中国の一部であったことは一度もなく、チベットを支配する外国勢力など存在せず、したがって解放される必要はまったくない」
 占拠した中国政府の言い分です。
「人民解放軍は300万のチベット人民を帝国主義者の圧政から解放し、中国西部国境の守りを強化する」
 そして、反対する者や僧侶など100万人以上が殺され、敷設された鉄道に乗った中国人がなだれ込み、今やチベット人より多くなりました。(「チベット!チベット!チベット大虐殺の真実」を参照しました)

 こうした中で、ダライ・ラマ法王以下、亡命した人々はインドのダラムサラに亡命政府を組織し、法王の妹であるジェツン・ペマ先生などの努力により、チベット子供村(TCV)が創設されました。
 国際モッテッソーリ〈教育と平和〉賞など数々の受賞歴のあるジェツン・ペマ先生は、世界中へ、教育における平和の大切さを説き続けておられます。
 過日、東京にあるダライ・ラマ法王日本代表部事務所を訪ね、経理・渉外担当官のツェワン・ギャルポ・アリヤ氏からお話を聴き、ジェツン・ペマ先生のDVD『幸せになる』をいただいてきました。
 その中にある「平和地帯」という概念に日本の子供たちの惨状を解決する大きなカギがあると考え、寺子屋『法楽館』で参加者の方々と共に観賞し、字幕の文字をそのまま書き写しました。

「すべてのTCVすべての学校に平和地帯があります。
 平和地帯という概念は、1987年に法王が欧州議会において『チベットは将来、平和地帯となる』と仰ったことから来ています。
 それに関して5つの要点がありましたが、私もあまり覚えていないので、詳しい説明は控えます。
 先ほどの法王様の発言を聞き、我々は子供たちの教育を受け持つ立場から『子供たちは将来のチベットの市民である』と言ったのです。 今はまだ子供ですがいずれチベット人民となります。
 その時にチベットが平和地帯となっている事を考えれば、今のうちから子供たちに平和や非暴力の概念を根付かせなければいけない。
 その為、このような地帯を作り、その丘の上に寺院を建てました。
 日本仏教界の資金援助のおかげで建てることができました。
 とても綺麗な場所で、そうした丘の上全部が平和地帯なのです。
 兵の私たちの使い方ですが、子供たちが喧嘩をしているのを見かけたら、我々の施設において、先生方、大人達、上級生が彼らと話し仲直りをさせた後、平和地帯に行かせ、平和について考えさせます。
 そして、景色や夕陽を見ながら、しばし時を過ごすのです。
 鳥のさえずり、林や花など、その場の素晴らしさを堪能するのです。
 これは9年間やってきて成果を上げています。
 実際TCVにおいて、8才以上の子供たちは、戦争ごっこすらほとんどしません。
 子供はこの遊びが大好きですが、TCVでは例外です。
 確かに小さい子供たちは、おもちゃのピストルを買って遊んだりもしますが、それ以外ではチャンバラといった戦争ごっこや喧嘩などはありません。
 子供たちもわかっているからだと思います。
 このような良い結果が得られた事から、今では子供たちの寮の中にも平和地帯を設けています。
 例えば食堂やリビングなどの片隅にテーブルと椅子を置いて小さな平和地帯を作ります。
 何か子供たちが問題であれば、寮母さんは平和地帯で子供たちと話をします。
 平和地帯を毎日、思い出す事で、常に平和を意識するようになったり、必ず何か変わると思います。
 法王様が仰るように、世界の平和のためには、まず個々人が心の中で平和を培わなければ、我々はこの平和の概念を子供たちへ根付かせるよう努めています。
 彼らが学校を卒業した後も、平和を愛し、非暴力を貫いて育っていければ、我々の努力が実ったと言えるでしょう。」


 いかがでしょうか?
 朝から晩まで、戦いのゲームに熱中している日本の子供たちとのあまりの違いに愕然としないではいられません。
 パチンコなど世界中の賭博機械の60パーセントもが集中する飛び抜けた博打天国であり、ギャンブル依存症に苦しむ人々が数十万人にものぼるとされている中で、公認賭博場をつくろうとしている日本とのあまりのギャップに愕然としないではいられません。
 子供たちの惨状は、大人がもたらしました。
 大人が目覚め、子供たちが育つ環境をまっとうなものにしない限り、いじめも、不登校も、そして争いも、戦争もなくならないことでしょう。
 当山もチベット子供村に習い、『不戦堂』と『法楽農園』をオープンな〈平和地帯〉とすべく、精進を重ねます。
 願わくは、仏教に根ざしたチベットの叡智が日本を救い、世界に平和をもたらしますよう。




 原発事故の早期終息のため、復興へのご加護のため、般若心経の祈りを続けましょう。
 般若心経の音声はこちらからどうぞ。(祈願の太鼓が入っています)
 お聴きいただくには 音楽再生ソフトが必要です。お持ちでない方は無料でWindows Media Player がダウンロードできます。こちらからどうぞ。



「おん あみりたていせい から うん」※今日の守本尊阿弥陀如来様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=4OCvhacDR7Y





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