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2014
11.08

里山医療と里山資本主義、そして法楽米

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 里山について考えさせられた。

1 医師小串輝男氏のこと

 10月30日付の産経新聞は、「地域で完結する『里山医療』」と題し、第2回「日本医師会 赤ひげ大賞」を受賞した医師小串輝男氏(69才)について紹介した。

 小串医院の院長(滋賀県東近江市)を務める氏は、近江商人の「売り手よし、買い手よし、世間よし」にちなんで

「患者よし、医療機関よし、地域よし」

を掲げてきた。
 毎月一回、研究会を開催しており、「医師、看護師、歯科医師、保健師、薬剤師、管理栄養士、社会福祉士、ケアマネジャー、リハビリ療法士、行政職など」が百人超も参加するという。
 氏の開業医に関する理想像は明確だ。

「1人で医療をする時代は終わった。
『一国一城の主』なんて言っとったらいかん。
 医者が地域包括ケアを理解し、威張らんこと。
 専門職の仕事をじゃませず、『みんなで仕事をしよう』と言うのが、これからのいい医者です。」

地産地消。相互利他。お互いに他人を利するのが里山の発想。三方よしも同じ。
 地域で完結する地域包括ケアをつくっていく」


 記事である。

「地域包括ケアは来年度以降、本格稼働する。
 医療と介護だけでは住民・患者の生活は立ちゆかない。
 例えば、地域の見守りをもっと密にしたい。
 認知症の人が出歩くことができ、迷子になっても、誰かが声をかけてゆるやかに見守るネットワークを作ること。
 老々や独居の世帯で人が孤独死せずに済むように、医療や介護の網の目からこぼれている人を拾うシステムも作りたい。 
 それは、町づくりでもある。」


 こうした工夫、努力により〈自分たちで自分たちの生活を守る〉ことが今、何よりも求められている。
 それは、おおよそ、顔の見える人たちがさまざまな形の連帯を形成しつつ実生活を生きることである。
 言い方を変えれば、グローバル経済の網にからめとられることを拒否し、自分たちが自分たちの運命の主人公になる決意を固めることでもある。

2 『里山資本主義』のこと

 平成26年の新書大賞を第一位となった『里山資本主義』は書く。
 著者は日本総合研究所の藻谷浩介主席研究員とNHK広島取材班である。

「2011年3月11日、東日本大震災が日本を襲った。
 いざとなったらマネーなど何の助けにもならない、そういう世の中が、突然目の前に現れた。
 スイッチを入れると電気が使える当たり前の暮らしも、突然ストップした。
 どこか遠くで大量に作られるエネルギーに頼ることが、いかに不安なことか、計画停電で真っ暗になった都会で思い知った。
 生きることのすべてが、自分の手の届かない大きなシステムの中に完全に組み込まれることのリスクが、一気に顕在化したといってよい。」


 私たちは、あの時、目の前に突きつけられた真実をもう、忘れかけていはしないか?
 法楽農園の主役となっておられる地域住民の八嶋さんは、灯油と薪の両方を使える古いボイラーでお湯も風呂も用意し、家族もご近所さんも救われた。
 里山では水道に代わる清浄な水が流れ、米の備蓄があるだけでなく、牛乳も鶏卵も放出され、人々は大難を小難にして過ごせた。
 個々の〈その時〉を救ったのは、当てにならない「大きなシステム」ではなかった。

 そもそも、資本主義社会における「大きなシステム」は、それに関する人々の利益を目的として構成されており、自分たちの利益にならなければ、はたらきはしない。
 そして〈関する人々〉がより少なければ少ないほど大きな利益を得られるので、システムの増殖や拡大化を放置すれば、社会的格差は広がるばかりである。
 今から6年前、サプライムローン問題で勃発した金融危機を乗り切ろうと米連邦準備制度理事会(FRB)は金融の量的緩和を続け、アメリカの失業率はほぼ10%から6%まで改善されたが、パート従業員の割合は依然として高く、増えた所得の95%は上位1パーセントの富裕層へ集中したと見られる。
 事実、FRBは10月、講演で述べた。
「格差は過去100年で最高水準に近づいている。」
 何のことはない。
 格差と金融資本の暴走によってもたらされた金融危機は乗り切ったが、危機を起こしたシステムそのものは微動だにしていない。
 むしろ、危機によって1パーセントの人々はより、利益を膨らませたのではないか。

里山資本主義』の「あなたはお金では買えない」という項目には、こう書いてある。

「お金だけを貯め込んでも、それだけで誰かがあなたのことを『かけがえのない人だ』と言ってはくれない。」

「持つべきものはお金ではなく、第一に人との絆だ。
 人としてのかけがえのなさを本当に認めてくれるのは、あなかたからお金を受けとった人ではなく、あなたと心でつながった人だけだからだ。」

「持つべきものの第二は、自然とのつながりだ。
 失ったつながりを取り戻すことだ。
 自分の身の回りに自分を生かしてくれるだけの自然の恵みがあるという実感を持つことで、お金しか頼るもののなかった人びとの不安はいつのまにかぐっと軽くなっている。


 人間が人間の尊厳を自分たちで守りつつ生き、死んでゆける社会をつくるカギは〈里山〉にあるのではなかろうか。
 今日、当山では、法楽農園で採れた無農薬・無肥料の法楽米を主食とした一汁一菜の食事会を行う。
 集まってくださる善男善女の笑顔が楽しみである。




 原発事故の早期終息のため、復興へのご加護のため、般若心経の祈りを続けましょう。
 般若心経の音声はこちらからどうぞ。(祈願の太鼓が入っています)
 お聴きいただくには 音楽再生ソフトが必要です。お持ちでない方は無料でWindows Media Player がダウンロードできます。こちらからどうぞ。



「のうまく さんまんだ ぼだなん あびらうんけん」※今日の守本尊大日如来様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=LEz1cSpCaXA





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