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2014
12.28

葬儀社様の商行為と寺院の宗教行為とは別ものであり車の両輪です ―安心なご葬儀とご供養のために―

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〈仙台市の『春昼堂(シュンチュウドウ)』さんにあります〉

 今年最後のQ&Aです。
 お寺とのできごとがいろいろあったAさんは、ネット上で質問、憤激、悔悟、落胆をされました。
仏教とは、お坊さんとは、供養とは…。
 何が本当なのかわからなくなり、だんだんと仏壇のお務め、供養もいい加減になりつつあります。
 これから供養を続けていく自信がなくなりました。」
 まず、冒頭に、仏教界の状況に問題があることを心よりお詫び申しあげます。
 以下、当山で最も多い人生相談の一つについて、少々突っこんだ視点から考えてみます。

1 亡き方を供養し、慰霊しないではいられないまごころに気づく

 人は太古の昔から、死と死人と御霊とを畏怖してきました。
 そもそも「畏」は鬼の頭をかたどっており、霊的な力の前でかしこまる気持のことです。
 そして「怖」は、怖い、と、おののく様子です。
 どこにでもあるのに、日常的感覚からの強烈な断絶を感じさせずにはおかない死も、逝く人も、そして、去ってしまった人も放置できないのは、私たちに霊性があるからです。
 一個の動物として見聞きできる範囲を超えた世界を感じとる能力を持っているからです。
 昨日生きたように今日を生き、明日もこれが続くと無意識に信じ、漫然と生きている自分をふり返り、もしも一瞬後に、あるいは明日、あるいは来月、自分が死ぬことをリアルに想像してみましょう。
 また、故人となった人々を想い、自分との関係をゆっくりと思い出してみましょう。
 きっと、目先のことごとに追われている時とは異なる心が動くはずです。
 いつの間にか合掌しているかも知れません。
 畏怖を伴う霊性のはたらき、言い換えれば一種の〈まごころ〉の活動は、他人との関係によって揺るがず、お寺がどうこうとは別問題です。
 ここのところをしっかり確認しておかないと、「寺がけしからん、僧侶がけしからん、だから仏教も葬式も要らない」といった短絡的な主張に乗せられ、自分のまごころから葬送供養の方法学び、考えるという大切な姿勢を失いかねません。

2 葬送慰霊供養が人生において大切なものであると考えるならば、それを依頼し、学ぶ相手を自分で探す

 私たちは病気になると、真剣に薬を求め、医者や病院を探します。
 自分で納得できない薬は服用せず、適当に医院の門を叩きもしません。
 病気は自分が処置できる能力の範囲を超えたできごとなので、信頼できるプロの力にすがらずにはいられません。
 ならば、〈死〉や〈死後〉について考え、何かを行おうとするならば、信頼できる宗教者や寺院などを探すのが当然ではないでしょうか。
 Aさんは「葬式業者数社と契約して、葬式ばかりして儲けるお寺もあると聞きました」と言われますが、商行為と宗教行為はまったく別世界の問題であることを、まず、確認しておかねばなりません。
 自分で宗教のプロを探し、納得や安心を得るというプロセスなしに端(ハナ)から業者任せにするならば、宗教行為が商行為、あるいは商行為の延長として行わてもよいと認める〈消費者〉になることを意味します。
 葬祭業者様は商行為として正当な業務を行い、僧侶宗教行為として異次元の法務を行い、両者が車の両輪としてそれぞれの持分を充分に発揮すればこそ、葬送がまっとうに行われます。
 そうした葬送を可能にさせるかどうかは、商業ベースに乗らず、あなた任せではなく、別々なものを別々な視点から〈自分で選ぶ〉方々の姿勢にかかわるところ、大なるものがあります。
 賢い消費者になることが正直な店を存続させ、消費社会のペースに呑み込まれない生活を確立させるのと同じではないでしょうか?
 最近は、お元気な方でも〈事前〉のご相談にご来山されます。
 そして、共同墓の生前契約をしたり、一代墓の図面を眺めたり、生前戒名の取得を申し出たりする方々も多くなりました。
 信念や方針が明確に掲げられている寺院を訪ね、住職と会い、重大事を〈託せる〉かどうか、ご自身の霊性で判断されるようお勧めします。




 原発事故の早期終息のため、復興へのご加護のため、般若心経の祈りを続けましょう。
 般若心経の音声はこちらからどうぞ。(祈願の太鼓が入っています)
 お聴きいただくには 音楽再生ソフトが必要です。お持ちでない方は無料でWindows Media Player がダウンロードできます。こちらからどうぞ。



「のうまく さんまんだ ばざらだん かん」※今日の守本尊不動明王様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=EOk4OlhTq_M





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