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2015
01.27

日本のタクシードライバーと韓国の警察官 ―国境を越える学び合い―

2015012100092.jpg

 春間近を思わせる柔らかな陽光に包まれた東京駅からタクシーに乗った。
 客待ちの先頭にいる車は「大和」の提灯をつけており、大和町に住む自分としては何となく小さな期待を持ちながら車中の人となった。
 案の定、道路は空いており、地下鉄に乗り換えるよりずっと早く目的地へ着きそうだ。
 物腰が柔らかく、ゆったりと話す40才前後のドライバーへさりげなく質問する。
「日本人が人質になった問題は困ったものですね。
 最近の外人さんはどうですか?」
 客の様子を慎重にうかがっていた彼は、「そうですね」と、意外なできごとを語り始めた。

 東京駅で乗り込んだ一人の韓国人から、目的地と経路を示された時のことである。
 明らかに遠回りだときづいた彼は、別なルートを示し、「こちらが近いから、早く着きますよ」と説明した。
 客は心底、驚いた様子。
 どうして自分の儲けにならない走り方を教えるのか、理解できないと言う。
 彼は、客のためにできるかぎりのことをするのがタクシードライバーの使命であり、知っていて遠回りするドライバーはいないだろうと答えた。

 客は考えこんだ末に述懐した。
韓国との教育の違いだろうか。
 日本人には感心した」
 氏は、私たちもあなた方に学ぶものがたくさんありますよと応じた。

 四つ辻に警察官が立ち、国会議事堂近くは特に、ものものしい警護。
 人質事件以来、右翼の街宣車が増え、一般車両は乗り入れられない道路もあるらしい。
 赤信号で止まると、大音量の声が窓を通して聞こえる。
 不思議に、遠いのか近いのがわからない。

 お返しに、去年、ソウルで行われた日韓親善弁論大会で、日本大使館を警護している韓国の若い警察官ハン・スンホ氏が最優秀賞となった話をした。
 雨の中に立つ自分の役割に疑問を感じたが、日本でも警察官が同じように韓国大使館を護っていてくれることに思いが至り、納得できたのだ。
 ドライバーは全身を耳にし、以後のハン・スンホ氏がますます仕事に励み、日本人へ思いやりをかけるようになったという結末に深く頷いた。
 
 人として分を尽くす姿は美しい。
 分を尽くすためにはたらく智慧はその人を磨き、必ず周囲へよき香りをもたらす。
 私たちは、余分なガードを心から外しておけば、そこここで、香りに接することができる。
 心に沁み入った人は、同じような香りを発する人になりやすいのではないか。

 日本のタクシードライバー韓国警察官、市井の人々が教えてくれる真実を大切にしたい。
 香りの体験談を誰かへ語りたい。




 原発事故の早期終息のため、復興へのご加護のため、般若心経の祈りを続けましょう。
 般若心経の音声はこちらからどうぞ。(祈願の太鼓が入っています)
 お聴きいただくには 音楽再生ソフトが必要です。お持ちでない方は無料でWindows Media Player がダウンロードできます。こちらからどうぞ。




「おん あらはしゃのう」
※今日の守本尊文殊菩薩様の真言です。どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=WCO8x2q3oeM





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