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2015
01.28

バイク泥棒と自転車の二人乗り ―尾崎豊から加藤雅利へ―

2015012800002.jpg

 昨年暮れ、加藤雅利氏著のライトノベル『【急募】賢者一名(勤務時間は応相談)』が宝島社から発行された。
 賢者鳥居千早が勇者鈴木ミカゼを自転車に乗せ、勇者がモンスターを倒す場所へと案内する話である。
 千早とミカゼは同じ高校に通っている。

 道路交通法では、幼児などの場合を除き、二人乗りは原則、禁止となっている。
 年配者などは心配するかも知れない。
「交通違反を平気で犯すなど、だいじょうぶかな?」

 30年以上前、14才の尾崎豊が『15の夜』で唄った歌詞を思い出す。

「落書きの教科書と外ばかり見てる俺
 超高層ビルの上の空 届かない夢を見てる
 やりばのない気持の扉破りたい
 校舎の裏 煙草をふかして見つかれば逃げ場もない
 しゃがんでかたまり 背を向けながら
 心のひとつも解りあえない大人達をにらむ
 そして仲間達は今夜家出の計画をたてる
 とにかくもう 学校や家には帰りたくない
 自分の存在が何なのかさえ 解らず震えている
 15の夜

 盗んだバイクで走り出す 行き先も解らぬまま
 暗い夜の帳りの中へ
 誰にも縛られたくないと 逃げ込んだこの夜に
 自由になれた気がした 15の夜」

 かつてこの歌を熱唱したAさんは今、国家の安全を守る仕事に就き、家庭を持ち子供を育てておられる。
 東日本大震災の直後、尾崎豊ばりに盗んだバイクで家出中の少年が避難所で大活躍し、ことが発覚したおりには罪を減じる嘆願書が作られ、少年も社会の役に立ちたいと決意を語った。
 小説も歌も、あるいは絵画などの芸術も、世間で考えられる道徳に添った内容や表現であるかどうかということより、魂へ覆い被さっているものを取り外してくれるかどうかが役割として大切である。
 仏教徒としては、万人に生来、具わっている仏性(ブッショウ)という宝ものが、真に解放された魂の底から霊光を放つと信じてもいる。

 加藤雅利氏は「あとがき」で語った。
「編集部の皆様、本作の改善、改良のためのご指導ありがとうございました。」
 めったに見られない謙虚なもの言いではないか。
 氏は、結末の部分で苦しみ抜いたらしい。
 脳髄の汗ががみごとに結実し、ジャンルは〈ライト〉だが、純文学的で奥行きのある印象深いラストシーンとなった。
 若い方だけでなく、広く多くの方々に、楽しく、ドキドキし、たまに切ないこの傑作をぜひ、読んでいただきたい。
 29才のまじめな新人、頑張れ!




 原発事故の早期終息のため、復興へのご加護のため、般若心経の祈りを続けましょう。
 般若心経の音声はこちらからどうぞ。(祈願の太鼓が入っています)
 お聴きいただくには 音楽再生ソフトが必要です。お持ちでない方は無料でWindows Media Player がダウンロードできます。こちらからどうぞ。




「おん さんまや さとばん」※今日の守本尊普賢菩薩様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=rWEjdVZChl0





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