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2015
02.26

み仏へおすがりする際の考え方

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 最近、相次いで三つのご質問がありました。

1 人生の生き苦しさに負けそうでご加護を求める気持はあるが、祈り方がわからない

 こうした場合は、まず、ご縁の仏神へ心を向ければよいのです。
 たとえば近くの神社へでかけ、本殿の前に佇(タタズ)み頭を垂れるだけでも、心には必ずよい変化が起こっています。
 別に、何かの影が見えたり、お告げが聞こえたりしなくても構いません。
 むしろ、そうした〝見えた気がする〟〝聞こえた気がする〟という感覚をすぐに〈見た〉〈聞いた〉と実体化してしまう方向へ流れるよりは、深閑とした空気と一体になる無為の時間を過ごす方が、健全な変化に至る場合が多いものです。
 画家岡本太郎は、沖縄県久高島の御獄へ行き、天降るとされている聖なる場所を訪れました。
 そこで彼が目にしたのは「森の中のわずかな空地に、なんでもない、ただの石ころが三つ四つ、落ち葉に埋もれてころがっているだけ」の光景でした。
 しかし、彼は「これこそわれわれの文化の原型だと、衝撃的にさとった」そうです。
 私たちの感性には、〈無〉の中に無限の豊饒さや聖性をつかむ力があります。
 神社へでかけると、何となく清められ、何となくリフレッシュした気持になるのはそのせいです。
 この「何となく」そのものに重要な意味と意義があるのではないでしょうか?

 もしも、祈りを具体的に実践をしたい場合は、どうぞ、人生相談をお申し込みください。
 その方に応じた正統な祈り方をお伝えします。

2 今の状態から脱したいのでお寺へご祈祷に行きたいが、自分自身に関する悩みが多く、どう願えばよいかわからない

 まず、第一に押さえておきたいのは、自分そのもののありようについて真剣に悩むのは、人が人である証拠であるということです。
 お金がない、人間関係に躓(ツマヅ)く、気に入った仕事に就けない、結婚できない、などは他者との関係における悩みですが、自分の性格に困っているが、どうすれば変えられるのかがわからない、打たれ弱く、このまま人生を過ごせるかどうか不安でたまらない、など、自分そのものに関する悩みもあります。
 後者は影法師のようなもので、環境や相手が変わろうと、どうにもなりません。
 そうした場合は、因縁解脱や転迷開悟、あるいは運命転化を祈りましょう。
 因縁解脱とは、無限の過去世から連なる悪因縁の影響力から離れ、生き直すことです。
 転迷開悟とは、迷って救いの明かりを求めるいのちと心の力により、真理・真実の方向へ向かうことです。
 運命転化とは、過去世からの因縁と、今の身体と言葉と心のはたらきとによって時々刻々と創り続けている運命の方向を変えることです。
 こうした願いの成就に必要なのはまず、自分自身の努力ですが、自分の姿をよく観て悩むことがすでに立派な努力です。
 次に縁の力ですが、自分が社会内存在として生きていることそのものが、皮膚によって肉体が守られているようなものであり、縁の力によって守られているという真実を示しています。
 もう一つは仏神のご加護ですが、これもまた、気づきさえすれば確かにあるのです。
 善男善女のよき願いを体して祈る行者としては、実践的にも〈在る〉という真実を確信しています。

3 お寺へ相談に行きたいが、勝手に住職の時間をもらうのは申しわけない

 当山では、真剣に悩む方を相手にしての世間話はしません。
 未熟な行者としては、皆さんの人生に関わる問題について、み仏と一体になる法を結ばずに対応することはできないからです。
 もう一つの理由としては、1日が24時間しかない中で、ご縁を求める方々への対応はすべて法務であり、法務に対してまごころからお納めいただくご喜捨によってのみ成り立つ寺院としては、各種催しの後などに設ける自然なお茶会は別として、ダラダラと時間を費やせないからです。
 そして、会話とは互いに相手の人生の一部を分けいただくことだからです。

 考えてみましょう。
 自分が誰かに話を聴いてもらっている時、相手の人生は時々刻々と休みなく減り続けているのです。
 もしも自分の都合でダラダラとしゃべっているなら、誰かの人生を捨てさせているだけの時間かも知れません。
 それは人生そのものへの不誠実というものではないでしょうか?
 当山は、スマホに束縛され、1日のうち何時間も交信に費やしている文化に危うさを感じています。
 互いが意志疎通を円滑にしていると言えば結構ですが、言い換えれば、別の観点ならすれば、1日24時間しかないいのちを毎日、互いに数時間づつ奪い合っているのです。
 ――自分の都合や気分や不安によって。
 一方的な問いかけにすら返事をすることが誠実さの表れであるという強迫観念に囚われている精神、すぐに返事をしないと即、人間関係がおかしくなる文化、いずれも異様ではないでしょうか?
 発信は、受け手の人生を分けいただく神聖なものです。
 だから当山における人生相談では、袈裟衣を着け護身法を結び、心して皆さんの発信を受け止めます。
 小生はどなたと、いかなるやりとりをする時も、相手様の存在に伴う人生の砂時計を意識しています。

 小難しいことを書きましたが、皆さんの真剣な求めに応じて人生相談を受けるのは寺院の法務であり、行者の務めなので遠慮は要りません。
 人生相談で確保できる時間は30分から1時間です。
 どうぞ、問題点をまとめ、日時のお申し込みをしてください。




 原発事故の早期終息のため、復興へのご加護のため、般若心経の祈りを続けましょう。
 般若心経の音声はこちらからどうぞ。(祈願の太鼓が入っています)
 お聴きいただくには 音楽再生ソフトが必要です。お持ちでない方は無料でWindows Media Player がダウンロードできます。こちらからどうぞ。



「のうまく さんまんだ ばざらだん かん」※今日の守本尊不動明王様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=EOk4OlhTq_M





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