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2015
05.11

第六十四回寺子屋『法楽館』のご案内 ―映画映画『ホタル』を鑑賞して語り合いましょう―

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 6月の寺子屋『法楽館』では高倉健主演の映画『ホタル』を題材に語り合いましょう。
 なお、6月は午後1時30分ではなく、午後1時開始となります。
 イズミティ21前からの送迎車は午後12時30分に出ます。
 おまちがいのないようにおでかけください。



 高倉健は亡くなる13年前、自ら望んで映画『ホタル』を撮った。
 太平洋戦争当時、知覧基地近くで食堂を営み、若い特攻隊員から母のごとく慕われていた鳥浜トメさんの話にうたれた高倉健は、「特攻とは何だったのかを問う映画を作りたい」と願い、降旗康男監督へ相談した。そのおり、いくつもの特攻隊関連の映画に出演してきた高倉健は言った。

「忠君愛国を信じて飛び立つ映画の中の若者と、トメさんの話は全然違っていた。本当のことを伝えずにギャラをもらい、そのまま死んでいくのは嫌だ」


 高倉健は、厳しい検閲を通り抜けた輝かしい特攻隊員の手紙や遺書とは異なるところにある苦しみに感応したのだろう。
 監督は述懐している。

「これはまた随分面倒な話を持ってきたな、と感じました。
 しかし、同時に、絶対にやらなきゃいけないテーマだとも思いました。
 これは高倉健がいなければ実現しなかった映画なんです。」


 もちろん、日本のためになるという信念で飛び立ち、鬼神のごとき勢いで突進した若者は多かったことだろう。
 しかし、厳しい検閲を受ける手紙には到底書けない心の奥底を信じられる仲間や鳥浜トメさんなどへ言い遺し、あるいは託して散った若者たちも少なかったはずはない。
 それは、迷いや疑問や反抗や探求や希望、あるいは不安や絶望が渾然一体となってどんどんとエネルギーを増しつつあった自分の青春時代を思い出せばすぐ想像がつく。
 高倉健の魂へ伝わった「本当のこと」とは、知性と情念の渦にあって生き、死んだ若者たちの膨大な〈実際の思い〉のうち、手紙や記録に記されて歴史を成す事実から〈漏れた〉ものであろう。
 高倉健演ずる年老いた特攻の生き残り山岡秀治(『昭和残侠伝』の花田秀次郎を思い出す)は、韓国人として堂々と散った金山文隆少尉の遺品を届けるため、余命いくばくもない妻(少尉の元許嫁)を伴って韓国へでかける。
 待ち構えた親族に厳しい言葉を投げかけられるが、ぐっとこらえ、尊敬する少尉と語り合った最後の場面を誠実に伝え、御守を渡す。

 山岡と同じ特攻の生き残り藤枝洋二は、昭和の終わりに合わせ、八甲田山で自らいのちを断った。
 孫・真実は遺された日記を山岡へ見せ、物語が展開するのである。

 高倉健主演の映画では同じ降旗康男監督作品『冬の華』を最高傑作とする向きも多かろう。
 しかし、『ホタル』は「高倉健がいなければ実現しなかった映画」であり、最上にランクされるべき作品であると思う。
 ギスギスし、焦(キナ)臭い時代であればこそ、主義主張を離れ、死んでいった人の真実も生き残った人の真実も、ただそのまま描かれたこの作品を、心の裸眼で観ていただきたいと願ってやまない。

 なお、高倉健は東映創立50周年記念作品となったこの映画で第25回日本アカデミー賞の主演男優賞にノミネートされたおり、後輩へ道を譲るとして辞退しているが、特攻隊委員への思いが華やかなスポットライトを忌避させたのではなかろうか。
 死の4日前に完成した手記は「往く道は精進にして、忍びて終わり、悔いなし」と結ばれていた。
 あらためて、耐える姿を演じ抜いた御霊の冥福を祈りたい。

・日 時:6月13日(土)午後1時より(6月より、スタートを30分、早めます)
・場 所:大師山法楽寺
・参加費:1000円(お茶とお菓子付)
・送 迎:午後12時30分に「イズミティ21」前より送迎車有(前日午後5時までに要申込)




 原発事故の早期終息のため、復興へのご加護のため、般若心経の祈りを続けましょう。
 般若心経の音声はこちらからどうぞ。(祈願の太鼓が入っています)
 お聴きいただくには 音楽再生ソフトが必要です。お持ちでない方は無料でWindows Media Player がダウンロードできます。こちらからどうぞ。



「おん あみりたていせい から うん」※今日の守本尊阿弥陀如来様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=4OCvhacDR7Y





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