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2015
05.16

夢見が悪く困った時は ―怪異消滅・万霊供養―

201505160001.jpg
〈お大師様の手から五色紐が目の前へと伸びてきています〉

 ある時、中年にさしかかろうとするAさんがご来山されました。
「ここのところ、夢見が悪くて困っています。
 かなり魘(ウナ)されるようで、隣で寝ている夫も眠れないらしく、配です。
 出てくるのは亡くなった母親とか知人とかネコとか……。
 怖いとか気持ち悪いとは思いませんが、夫に言わせるとモゴモゴ言いながら振り払うような仕種をするみたいです。
 眠りの邪魔をされるからでしょうか。
 実際、寝不足で困っています」

 お答えしました。
「まず、全体的な運勢として、Aさんは、ありそうでなさそうなものに対して敏感になりやすい時期です。
 物陰に人の気配を感じたり、虹や陽炎にいち早く気づいたり、何かを予感したりといった具合です。
 特に変なものが憑いている様子はありません。
 ところで、最近、山へは行きませんでしたか?
 ――そうですか、山へも海へも行かれたんですね。
 ああ、配は要りません。
 そこで何かお化けを連れてきたわけではありませんよ。
 今、とても気持がよかったとおっしゃられたように、〈解放された気分〉が、無意識のうちに自分で張り巡らせている〈個のバリア〉を弛めたと考えられます。
 そうした弛みによって、幾重にもなっているの深い層との感応が起こっているのではないでしょうか。
 以前、お話ししたように、表面のでは〈自分〉という意識がはたらいていますが、その下のには、生まれてこのかた、知ったり感じたりしたもののすべてが蔵されています。
 さらにその下には、いのちの歴史が始まって以来のことごとが〈甦らない記憶〉として蓄えられています。
 そもそも睡眠中にはこうした古い記録が動きやすく、私たちは知らぬ間にたくさんの夢を見ているそうです。
 繰り返し、同じような夢を見ることがあるでしょう?
 それは、それだけ強い印象を伴って記憶されているということであり、もう一つには、夢として甦ったそのことがまた強い印象をへ刻みつけ、再度、あるいは再々度の蘇りを促したりもするからです。
 Aさんはきっと、このパターンになっておられるのでしょうね」

 そして、お大師様から伝わる怪異消滅の修法と万霊供養の修法を行いました。
 正面におられるお大師様とつながった五色の紐を両手にはさんで合掌したAさんは、ご主人共々、晴れ晴れしたお顔で帰られました。
 きっと、もう、大丈夫でしょう。

 そうそう、四国遍路などで被(カブ)る菅笠(スゲガサ)に『迷故三界城 悟故十方空 本来無東西 何処有南北』と書かれています。
 読み方は「迷うがゆえに三界(サンガイ)は城、悟るが故に十方(ジッポウ)は空(クウ)、本来東西なし、何処(イズレ)にありや南北」です。
 私たちは迷っているので、どこへ行ってもいろいろなものとぶつかってしまい、ままならぬ状態に陥ったりもします。
 しかし、ありとあらゆるものは原因と縁とによって仮そめに存在しているという空(クウ)の真理が腑に落ちていれば、どこへ行こうと〈それなりに〉生きられるようになります。
 そうした教えを心に抱いて歩きますが、すっかり腑に落ちてしまうまでの間には、いろいろな景色や、さまざまな声や音が気になるかも知れません。
 それらを〈見た〉〈聞いた〉と実体視すれば、怖がったり苦しんだり、あるいは、この世ならぬ啓示を受けて悟ったと勘違いしたりする虞(オソレ)があります。
 だから『大日経』は「十縁生句(ジュウエンショウク)」によって、心に浮かんで修行を妨害する十種類の勘違いを断つよう説いています。
 かつて書いた文章を転記しておきます。

①幻(ゲン)
 いわゆる「まぼろし」です。
 手品師が見せたり、薬物や呪術で見えたりする奇妙なものです。
②陽炎(ヨウエン)
 いわゆる「かげろう」です。 
③夢(ム)
 いわゆる「夢」です。
 よく「夢か現(ウツツ)か」と言いますが、ボーっとしていたり、過労になったりすると二つのものの境界があいまいになります。
④影(ヨウ)
 鏡に映った像などは、現実そのものにしか見えません。
⑤乾闥婆城(ゲンダツバジョウ)
 乾闥婆は、天上界で音楽を奏でる妖精のような神であり、その根城が乾闥婆城とされています。
 私たちの現実においては、いわゆる「蜃気楼(シンキロウ)」です。
 実体はないのに、いかにもありそうに見えます。
⑥響(コウ)
 音声によって生ずる空気の振動です。
⑦水月(スイガチ)
 水面に映った月です。
⑧浮泡(フホウ)
 水に浮かぶ泡です。
⑨虚空華(コクウゲ)
 目が眩んで星や花が飛ぶように見える場合があります。
 空に浮かぶ虹も、橋に見えますが橋がかかってはいません。
⑩旋火輪(センカリン)
 火のついた松明をぐるぐる回すと火の輪が見えます。
 しかし、輪はありません。

 これらはすべて無自性(ムジショウ…そのものを成り立たせている実体はないこと)で、幻も陽炎も夢も、それ自体が確たる存在ではありません。
 密教の行者は必ず「十縁生句(ジュウエンショウク)」を心に刻んでいます。
 初めて『大日経』を読み解いたお大師様に導かれるお遍路さん方にもぜひ、そうしていただきたいと願っています。




 原発事故の早期終息のため、復興へのご加護のため、般若心経の祈りを続けましょう。
 般若心経の音声はこちらからどうぞ。(祈願の太鼓が入っています)
 お聴きいただくには 音楽再生ソフトが必要です。お持ちでない方は無料でWindows Media Player がダウンロードできます。こちらからどうぞ。




「おん さんまや さとばん」※今日の守本尊普賢菩薩様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=rWEjdVZChl0





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