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2015
06.22

仏滅は悪い日か? ―バナナと石の話―

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 一軒一軒と訪ね、托鉢(タクハツ)をしていると、「今日は仏滅で日が悪いから」と断られたことが幾度もあった。
 では、仏が滅すると書く仏滅とは何か?
 
 すべてを無常と観て空(クウ)を知る仏教においては、仏滅を悪い〈運命〉とは考えない。
 その日が悪い日になるのではなく、み仏すなわち、まっとうに生きる道を究め、お導きくださる存在をないがしろにせぬよう、気をつけたいという〈自分への注意〉が大切である。
 だから、仏滅にはいっそう仏心を失わぬようにし、よきことをどんどん行えば、よき日になる。

 仏滅に生まれたから禍々(マガマガ)しい運命を生きると怖れるのも、大安に亡くなれば極楽へ行けると楽観するのも、いかがなものか。
 友引には、よいことがつながるよう、を大切にする気持でいれば、そうした結果が出やすくなるし、悪しきことは連鎖せぬよう気をつけたい。
 何ごとであれ、長く伝えられたものには生かしようがある。
 むやみに怖れ縛られるのではなく、無視して平板に過ごすのでもなく、智慧をはたらかせて日々をあらたな気持で活き活きと生きたい。
 仏滅や大安などの六曜は、のんべんだらりと怠惰に生きず、日々にアクセントをつけるため、ご先祖様が智慧を絞ってお伝えくださったポイントと考えたい。

 当山では、古来、伝えられてきたものを「これは迷信」「あれは俗信」と、むやみに否定はせず、何ごとも〈生かしよう〉を考えている。
 だから、ご遺族のご希望があれば友引に当たるからお葬式を行わないわけではなく、厄年だから結婚式や開店を延期したら?と躊躇させもしない。
 すべての人が持っている仏性も、故人のお人柄も、むやみに周囲の人々をあの世へ引っぱることはないと信じて、ねんごろに弔う。
 注意しようという心理になっている時は、慎重な姿勢で新たな人生も事業も始めればよい。

 インドネシアのポソ族に伝わる神話である。

「はじめ人間は、神が縄に結んで天空からつりおろしてくれるバナナの実を食べて、いつまでも命をつないでいたが、あるときバナナの代わりに石が降ってきたので、食うことのできない石などに用はないと、神に向かって怒った。
 すると神は石を引っ込めてまたバナナをおろしてやったが、そのあとで『石を受け取っておけば、人間の寿命は石のように堅く永く続くはずであったのに、これを斥けてバナナの実を望んだために、人の命は、今後バナナの実のように短く朽ち果てるぞ』と告げた。
 それ以来、人間の寿命が短くなって、死が生ずるようになった。」(村松武雄著『日本神話の研究』)

 今日は何の日?
 変化、無常はこの世の常である。
 無視せず、とらわれず、頑なでなくゆったりした気持と智慧で日々、変化するを生かしたい。




 原発事故の早期終息のため、復興へのご加護のため、般若心経の祈りを続けましょう。
 般若心経の音声はこちらからどうぞ。(祈願の太鼓が入っています)
 お聴きいただくには 音楽再生ソフトが必要です。お持ちでない方は無料でWindows Media Player がダウンロードできます。こちらからどうぞ。



「のうぼう あきゃしゃきゃらばや おん ありきゃ まり ぼり そわか」※今日の守本尊虚空蔵菩薩様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=IY7mdsDVBk8





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