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2015
06.24

因果応報と輪廻転生 ―『生と死そして愛とカルマ』の発行について―

20150623000101.jpg
〈オリンピア印刷株式会社様の製本です〉

 仏法の根幹は、この世のありとあらゆるものが直接的な原因である「因」と、間接的な原因である「縁」とによって仮そめに〈在る〉という空(クウ)の把握にある。
 きちんと空を観ることができれば、勝手な執着心がなくなり、根本的な苦も薄れてゆく。

 すべてが因縁による結果すなわち「果」として生じるならば、善き果を求める者は善き因縁をつくる努力をすればよい。
 悪しき因縁をつくる者は、必ず悪しき果を引き受けねばならない。
 シンプルだ。

 こうした因縁の糸は、私たちがこの世に生まれ落ちてから突然現れ、死ねば無になってしまうはずはない。
 お釈迦様は繰り返し、生まれ変わり死に変わりしている実態を観よと説かれた。
 輪廻転生(リンネテンショウ)である。
 お釈迦様の言葉である。

「二軒の家の間に立っている人が、その家人たちが一方の家から出てもう一方の家に入ったり出たりするのをありありと観察することができるように、私は生命の転生(テンショウ)を知る天眼通(テンゲンツウ)によって、衆生(シュジョウ)がカルマに牽かれて善い境遇や悪い境遇に転生することを、そして、それぞれの転生先で優劣美醜の差を得ることを知っています。
 ……比丘たちよ、このことを私は、他の沙門やバラモンたちから聞いて語っているのではありません。
 そうではなく、私が自分で知った、自分で見た、自分で体験した、そのことだけを私は語っているのです。」


 こうまではっきりおっしゃっているのに、頭で考えようとする私たちは苦しむ。
〝生まれ変わる主体は誰だろう?
 すべては空ならば、そうした永遠の存在はないはずなのに……。
 ましてや、人がウサギやヘビになることなど、あり得ない……〟
 明治以来の日本の学会も仏教界もこうだったのではないか?
 そして、輪廻転生を無視するか、否定してきたのではないか?

 だからお釈迦様は、悟られてから、これは誰も理解できまいと考え、そのまま法楽の境地に入っておられた。
 しかし、梵天(ボンテン)に強く請われ、説法の生活を始められた。
 お釈迦様は人々の苦や問いに応えて因果応報輪廻転生などを説き、多くの人々をお救いになられたが、経典を読むと、普通の人がどんどんアラカンのレベルまで理解を深める様子に驚く。
 救われるとは、〈真理に目覚め、善く生きるようになる〉ということである。
 
 凡夫が悟った理由は、ことの成り行きを眺めればわかる。
 それらの凡夫は皆、愛する人の死などに追いつめられているか、もしくは深い疑問や不安などで自分を追いつめているか、どちらかだった。
 絶望の淵に立ち、苦悩の極まりで呻く人々の心へ、お釈迦様の言葉は文字どおり魂を潤し心身のこわばりを解く甘露として沁み入ったものと思われる。
 だからこそ、凡夫でも、お釈迦様が「自分で知った、自分で見た、自分で体験した」ことの追体験に近づくことができた。
 因果応報輪廻転生が、ストンと腑に落ちたのである。

 さて、仏法の根幹について実践者の立場から説かれた貴重な本が、平成6年発行の『ダライ・ラマ「死の謎」を説く』である。
 第二章は「輪廻転生の法則 (来世、人は何に生まれ変わるのか)」であり、第三章は「カルマの法則 (どうすれば、煩悩から解放されるか)」である。
 当山は、当ブログでこの本についてメモを重ねてきたが、このたび、大幅に加筆修正し、『生と死そして愛とカルマ』の一冊(A5版219ページ)にまとめた。
 何も「絶望の淵に立ち、苦悩の極まりで呻く」方々だけでなくとも、関心がおありの方には繙いていただきたい。
 ダライ・ラマ法王のお慈悲と叡智に触れつつ、根本問題をお考えいただきたい。

 学者でも高僧でもない一介の行者の拙い感想と拙い文章が何かのお役に立てれば本望です。
 電話(022-346ー2106 AM9:00~PM5:00)やファクス(022-346-2107)、あるいはメール(ryuuchi@hourakuji.net)でお申し込みいただければお送りします。
(恐縮ながら、オリンピア印刷株式会社様の製本によるものは1000円、当山で印刷したものは500円の実費と、送料をお願いします)




 原発事故の早期終息のため、復興へのご加護のため、般若心経の祈りを続けましょう。
 般若心経の音声はこちらからどうぞ。(祈願の太鼓が入っています)
 お聴きいただくには 音楽再生ソフトが必要です。お持ちでない方は無料でWindows Media Player がダウンロードできます。こちらからどうぞ。



「のうまく さんまんだ ぼだなん あびらうんけん」※今日の守本尊大日如来様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=LEz1cSpCaXA





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