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2015
06.26

なぜ、国会議員の信頼度は25パーセントしかないか? ―民度と選挙制度―

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〈国の内外から〝プロ〟と認められた故後藤田正晴氏は何を語り遺したか〉

1 国会議員信頼度は25パーセント

 6月25日付の朝日新聞は「座標軸」において、国会議員への信頼度に関するデータに言及した。
 大阪商業大学JGSS研究センターが平成24年に行った調査結果である。

国会議員を『とても』あるいは『少しは』信頼している人は25%弱、他方、学者・研究者は約65%――。」

「ほかの社会制度の信頼度も調べていて、学者のほか自衛隊や裁判所、警察なども高い。
 70%を超える。
 あまり変動しない。
 海外での同種の調査でも似た傾向が見られる。
 国会や政党はしばしば信頼度が最も低い部類に入る。
 人々は自分が選んだ政治家より直接選んでいない専門家をもっと信頼しているようだ。
 党派性に染まっていない人たちの方が公正な判断や行動ができると思うからではないだろうか。」


2 最初からプロ国会議員はいない

 論説主幹大野博人氏は「党派性に染まっていない人たちの方が公正な判断や行動ができる」と指摘しておられるが、国会議員が信頼されない理由はもう一つあるのではないか。
 それは、大変失礼ながら、〈最初からプロである人は一人もいない〉ことである。
 専門家、つまりプロとして認められる人々は、必ず、並はずれた研鑽を重ね、専門分野における知見、技術などに圧倒的な力量を示し、社会がその力量を一定以上のレベルであると認定されねばならない。
 建築家、法律家、歴史家 作家、評論家、漫画家、武道家、登山家、料理家、宗教家、どれをとっても、「~家」と呼ばれる専門家は上記の条件に当てはまる。
 医師、教師、仏師、などもそうであり、弁護士、公認会計士、力士なども同様の条件を満たしてこそ、プロである。
 しかし、政治家だけは違う。

 もちろん、そうなるには理由がある。
 一般国民が一般国民から代表者を選ぶというシステムそのものが、最初から〈プロ〉というものを想定していない。
 だから、政治家に対する「25%」という信頼度は、選ばれる方だけでなく、選ぶ立場の人々自身への信頼度でもあるのだろう。

 こう考えると、私たちの社会が〈信頼に足る〉政治家によって運営されたいと望むならば、まず、私たち自身が政治へ関心を持ち、それぞれなりの立場でよく考え、意思表明の機会である選挙という大切な機会をしっかり生かさねばならない。
 もしも、〈選挙した自分〉を50%信頼できるようになれば、政治家への信頼度も50パーセントに上がるのではなかろうか。

3 小選挙区制では〈人物〉を選べない

 国会議員の信頼度を上げるために欠かせないもう一つの方法は、政党が同一選挙区で一人しか候補者を擁立しないという小選挙区制の撤廃である。
 私たちが国会議員を選ぶ際の大きなポイントは二つ、人格と識見である。
 ところが、政策を選ぶたてまえの小選挙区制では、政党の都合で選ばれたたった一人しか、政策を担えない。
 候補者の人となりをよく知っている地元有権者の中に、「ああいう人では困る」と考えている人が一定程度いても、政党の調査によって当選の確率が認められれば唯一の候補者となり、政策というカンバンだけで当選してしまう。
 同じ政策の実現にかける複数の候補者の中から選ぶシステムになっていればこそ、有権者は、その中の誰が、人格的にふさわしいか、識見的にふさわしいかの選択ができる。
 小選挙区制にあっては、選ばれる議員を最初から国会の議決における〈一票〉とのみ、見なすかのようであり、事実上、〈人間〉としては選ばれていないに等しい。
 こうした選挙制度では、政治が政治家と政党の都合によって進められかねず、広く人間のために行われるはずの政治から人間性が失われることになりかねない。

 ルールというものは恐ろしい。
 ルールが決まれば、結果が決まるに限りなく等しいからである。
 香港で激しい民主化の行動が起きているのは、次期行政長官選挙という圧倒的権力者を選ぶルールが、中国共産党の意志を必ず反映する結果を予測させるからである。
 日本の国会で選挙制度や一票の格差といった問題がなかなか根本的な解決へ向かわないのは、中国共産党同様、今現在、権力を握っている人々の思惑があるからだろう。
 実態をよく見すえたい。

 国会議員への信頼度調査は大きく報道され、私たちが自分自身を振り返り、自分たちで作った制度を振り返るきっかけになることが望ましいと思う。
(托鉢からこの道へ入った小生自身、未熟なままで袈裟衣を着け、み仏のお力へおすがりし、生かしていただきました。
 ご縁の方々へ対する罪滅ぼし、ご恩返しの意識は薄れません。
 本当のプロを目ざし、ますます精進するつもりです。
 やむにやまれず、忸怩たる思いを胸に拙文を書きました。合掌)




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「のうまく さんまんだ ばざらだん かん」※今日の守本尊不動明王様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
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