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2015
09.29

メダカ掬いとジジィ川柳 ―東日本大震災被災の記(第172回)―

201509290001.jpg
〈やはり、というか、ついに出た『ジジィ川柳』。「みやぎシルバーネット」さん、本当にご苦労様です〉

 小学生のAさんは東日本大震災のおり、津波に呑まれた。
 辛うじて水面上へ伸ばした腕の先を見つけた先生に引き上げられ、九死に一生を得た。
 自分を引きずり込んだ暗黒が恐ろしく、暗がりを避けずにはいられないようになった。

 そんなAさんが当山にやってきて、職員Bさんと一緒に池のメダカや川エビを掬(スク)った。
 水辺もまったく怖がらない。
 Aさんのお母さんはつぶやくように言われた。
「Aは、お祖父ちゃんっ子でした。
 いつも海や山や川へ連れて行ってもらい、魚釣りや虫取りなどをやっていたんです。
 だから、水に対するトラウマのようなものは割合、早く脱しました。
 今はもうすっかり以前のように、自然の中へ飛び込んで行って遊んでいます。」

 当山へは震災後、仮設住宅暮らしの方が夕刻になると決まって幽鬼のような行列に遭うなど、さまざまなトラウマ症状に悩む方々が訪れている。
 人生相談、ご祈祷、ご加持などで対応しているが、容易ではないケースが少なくない。
 それだけにAさんの回復ぶりは強く印象に残った。
 お祖父さんと以前、過ごした時間の印象が、襲ってきた恐怖感を克服させたと言えそうだからだ。
 死の一歩手前まで引き寄せた死魔も、祖父と孫の楽しく嬉しい思い出に退散させられた。

 こんなことを考えているところへ、シルバーネットさん発行の『ジジィ川柳』が届いた。

「孫娘 いるのでこの世 未練あり」
「腹ばいに なって孫との いい話」
「遠くでも ジジィはマゴを 見てござる」
「孫就職 あとは己の 汗で咲け」
「良い土に なって子孫を 育みたい」


 皆、本音そのものだ。
 こうしたまごころが何らかのよい影響力となって残ると思えれば、未練なく成仏できるのではないか。
 Aさんが波から救われ、トラウマから救われた一件は、小生のような年配者を強く勇気づける。
 日焼けしたAさんの頭を撫でて、「しっかりやろう」と言ったら元気な「はいっ!」が返って来た。
 実に嬉しかった。
 ――もう、成仏しているかのように。




 原発事故の早期終息のため、復興へのご加護のため、般若心経の祈りを続けましょう。
 般若心経の音声はこちらからどうぞ。(祈願の太鼓が入っています)
 お聴きいただくには 音楽再生ソフトが必要です。お持ちでない方は無料でWindows Media Player がダウンロードできます。こちらからどうぞ。



「のうまく さんまんだ ぼだなん あびらうんけん」※今日の守本尊大日如来様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=LEz1cSpCaXA





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