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2015
12.03

お寺で見つける自分の物語 ─人生相談やご葬儀の現場にて─

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 人生相談について、よく、問われます。
「観ていただけるんですか?」
 何が憑いているか?
 運勢悪化の原因は何か?
 いつ、結婚できるか?
 占い師からご託宣をもらうようなイメージで電話を入れてくださる方が多いのですが、そうした方々のご期待と当山の法務は少々、ずれています。

 かねて、思ってきました。
 人生は自分なりの物語を紡ぎながら生きる過程であり、物語が自分の心にしっくりとおさまる時、いわゆる充実感が生まれるのでしょう。
 一方、当山を訪ねる方々は、どうしても物語へ組み込みたくない状況にぶつかったり、あるいは物語を壊される心配が膨らんだりしておられるように思われます。
 不安、不満、焦り、疑い、怨み、怒りなどの感情が離れず、問題の解決方法を冷静に考え、実行できなくなってしまうと袋小路に入った感じになります。

 小生自身、これまで幾度もそうした事態に陥り、もがき、歯をくいしばり、呻きつつ、どうにかそこを突破しつつ生き延びてきました。
 後から振り返ると、突破できる時は、何か象徴的なできごとが起こっていたように思われます。
 あるいは、象徴的なできごとが、いつのまにか耐えきる支えになっていたりもしました。

 たとえば、夢破れて東京から仙台へ帰る特急列車のデッキでウィスキーをラッパ飲みしていた時、電撃的に一つの想念が浮かびました。
「──文武両道の塾を創ろう」
 それまで一度も考えたことがなく、誰とも、一度も話し合ったこともなかったのに、いきなり〈決心〉が生じました。
 やがて、想像もしなかった経過で文無しになり、出家し、托鉢をしているうちに、何と「文武館」の立ち上げに関わってしまいました。
 それが寺子屋建立運動に結びついて現在の講堂が建立され、文武の感覚は今、行者の背骨となっています。
 平時における霊性の発露が「文」、急時における霊性の発露が「武」であると感じつつ、日々を過ごしています。

 また、以下のようなできごとは日常茶飯に起こっています。
 あるお祖母さんが亡くなり、ご本尊様へお戒名を下ろしていただくよう修法しました。
 「~~院~~~~大姉」と出ましたが、必要な文字は揃ったのに何となくすっきりしません。
 もうしばらく念じていたら、パッと一文字が変わりました。
 靄が晴れたような気持でお通夜の会場へ向かいました。
 いつものように修法後、お戒名についてのご説明を申しあげたところ、何人もの方々がハンカチを出しましたが、とりわけ強い感情に襲われた女性が一人おられました。
 会席で隣に座った喪主様から言われました。
「うちは男の子だけだったので、私の嫁さんが来た時は、おふくろは本当に喜びました。
 ようやく娘ができたって、皆に言ってました。
 一緒に旅行に行ったし、私に言えないようなことも嫁さんには言っていたみたいです。
 だから、住職から戒名の話を聴いて、私ら夫婦は、本当にびっくりしました。
 あの文字は、嫁さんの名前そのものなんですよ」
 お嫁さんはきっと、故人から全肯定されたような嬉しさを感じられたのでしょう。
 輝く物語が成立したのではないでしょうか。

 心が深まった場面や、非日常的な空間である寺院や、あるいはみ仏に守られる修法の場では、思いもよらぬ〈象徴的なできごと〉が起こり得ます。
 当山の人生相談も、あるいは法務全般も、皆さんなりにご自身の佳き〈物語〉を創るきっかけになればありがたいと思っています。




 原発事故の早期終息のため、復興へのご加護のため、般若心経の祈りを続けましょう。
 般若心経の音声はこちらからどうぞ。(祈願の太鼓が入っています)
 お聴きいただくには 音楽再生ソフトが必要です。お持ちでない方は無料でWindows Media Player がダウンロードできます。こちらからどうぞ。



「のうぼう あきゃしゃきゃらばや おん ありきゃ まり ぼり そわか」※今日の守本尊虚空蔵菩薩様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=IY7mdsDVBk8





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