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2016
03.11

東日本大震災被災の記(第180回) ─思い出の上書き─

2016-03-11-0001.jpg

 東日本大震災の3月11日を迎えた。
 6日に行った供養会思い出しながら祈った。

 最近、被災者Aさんからお聴きした。

避難所ではケンカが絶えませんでした。
 すぐに警察官が飛んできますが、二人や三人ではありません。
 暴動のような大混乱にならないよう注意していたのでしょうか。
 早起きしたい人といつまでも寝ていたい人とのズレで、イライラも凄いものでした。
 トイレに行っている隙に配られた食べものがなくなっているなどは日常茶飯事で、盗られたくないものは荷物の下の下へ隠してから自分の場所から離れました。
 大工さんがボランティアで仕切りとカーテンを作ってくださってからは、体育館全体の雰囲気も、私たちの気持もずいぶん落ちつきました。
 でも、今度は女性だけのところを覗く人が出てきて、見られないよう、なるべくしゃがんだり寝たりして過ごしました。
 いろんな人がいるんだなあって、あらためて思い知りました。」

「仮設住宅から市が用意した住宅に移る時は必ず保証人を求められますが、私のように親族が皆、亡くなり、友人とも連絡がとれなくなった人はどうしようもありません。」

「同じような境遇で、ひっそりと暮らしていた仮設の仲間が突然、居なくなります。
 行く先が見つかったのでしょうが、残った人たちの気持は複雑です。
 中には『世の中すべてコネなのよ』と薄笑いする人もいます。
 私自身、顔見知りの安心や幸せを心から喜べないことが残念です。」

 歌人鳥居氏の作品を思い出す。

思い出の家壊される夏の日は時間が止まり何も聞こえぬ」

 5年前のあの日は、とりわけ寒かった。
 思い出の〈場〉が、あまりにもはっきりと奪われてしまった時、思い出は、それまでの思い出のままで残りはしない。
 小生は、毎年、托鉢に通った地域から生活の痕跡もなくなったしまった光景に、膝が頽(クズオ)れそうだった。
 過去の日々が暴力的に〈上書き〉されてしまった。
 Aさんの故郷は、喪失に上書きされ、避難所の体験に上書きされてしまったのだろうか。

 被災した方々はこの先、どのように思い出と折り合いをつけながら生きて行かれるのか……。
 願わくば、この先、少しでもよいできごとに上書きされるよう祈るばかりである。
 霧の中へ歩み込むような思いで今日も、法務を始めた。




 原発事故の早期終息のため、復興へのご加護のため、般若心経の祈りを続けましょう。
 般若心経の音声はこちらからどうぞ。(祈願の太鼓が入っています)
 お聴きいただくには 音楽再生ソフトが必要です。お持ちでない方は無料でWindows Media Player がダウンロードできます。こちらからどうぞ。




「おん さんまや さとばん」※今日の守本尊普賢菩薩様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=rWEjdVZChl0





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