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2016
05.13

中国人学生の死とネット社会の問題 

2016-05-13-0001.jpg

 産経新聞の「北京春秋」は5月12日、「ある大学性の死」を報じた。
 以下、記事を追ってみる。

「先月、21歳で死去した西安電子科技大学の学生、魏則西氏のことが最近、中国のインターネットで話題となっている。

 滑膜肉腫という難病にかかった魏氏が検索サイト最大手『百度』で、北京にある軍系病院が、米国の大学との共同研究の成果として『生物免疫療法』という画期的な治療法を行っていると知った。
 両親と共に親戚中から20万元(約340万円)をかき集め、4回の治療を受けたが効果はなく、腫瘍は肺に転移した。

 友人を通じて米国などの病院に問い合わせ、嘘の公告にだまされたことに気づいた。
 自身が受けた治療法は海外で否定されたもので、共同研究を行った事実もなかった。
 魏氏は亡くなる直前、ネット上で『あなたは人間性のなかの最大の〈〉は何だと思うか』の一文を書き残した。

 魏氏の死が大きな話題となり、虚偽の情報を流した病院は営業停止となった。
『百度』にも批判が集まった。
 病名を検索すれば、広告料をより多く払った病院が上位にランクされて出てくるシステムを導入しているため、偽情報が氾濫し、患者がだまされることが以前から多かったという。

 中国では政府批判はすぐに削除され、書き込んだ人が逮捕されることもよくあるが、いかがわしい医療公告は取り締まり対象となっていないようだ。(矢板明夫)」


 この一文はあまりにも重い。
「あなたは人間性のなかの最大の〈〉は何だと思うか」
 仏法的に、が何であるかは明確である。
 慈雲尊者は説いた。

「瓔珞経(ヨウラクキョウ)に『理に順じて心を起こすを善といい、背くをと名づく』と説く。
 仏性(ブッショウ)に順じて心を起こすを善といい、これに背くをという。」


 心の源底にある仏性という満月のような鏡に照らしてみれば、何が善で何がであるかは明確にわかる。
 そこにはたらくごまかしようのない道理に合っていれば善であり、背いていれば悪である。
 お大師様は、鏡に気づかず、鏡が塵に覆われた状態で右往左往する状態から、鏡そのものに成り切った状態までを10の段階に分けて説かれた。
 食欲と性欲に支配される生活から、み仏そのものとなる生活まで、私たちは同じ人間とは思えないほど異なる一生を送る。
 嘘の公告で大借金をし、無念の思いで死んで行った魏氏の問いかけは、中国の人々に対して「我が身を振り返る」ことを訴えたのではないだろうか?

 ネットの検索システムにも大きな問題がある。
 海辺の砂のようにたくさんある情報から本ものや、自分が本当に必要としているものを探すのは、非常に困難だ。
 どうしても、検索して上位に引っかかった対象から選ぶことになる。
 だから、情報の提供者も探索者も〈上位〉を意識するが、そこにはカラクリがあって、広告料や手数料の金額によってランクが決められるとしたなら、公正で開かれたネットではなくなる。
 お金が万能で、〈袖の下〉があまりにもあっけらかんと横行したり、環境汚染が放置されたり、食品にまでも粗悪品が流通している社会構造の罪も重い。

 いずれにしても、個人的な悪もあれば社会的な悪もあり、個人的な、あるいは社会的な悪行(アクギョウ)となれば、積まれた悪業(アクゴウ)は必ず自他へ苦しみをもたらす。
 魏則西氏の呻きと問いかけは決して〈他人ごと〉ではない。
 悪業を避けるには、心の鏡から塵芥を拭き取る不断の努力が欠かせない。
 お経を学び、読誦し、瞑想や写経を行うことは、重要な方法である。
 興教大師は説かれた。
「月の浄徹(ジョウテツ)なるを見て 心の浄性(ジョウショウ)を観ぜよ」
(穢れをまとわぬ清浄な光を放っている満月を見て、自分の心の奥底も又、清浄であることに気づくべし)
 実践したい。




 原発事故の早期終息のため、復興へのご加護のため、般若心経の祈りを続けましょう。
 般若心経の音声はこちらからどうぞ。(祈願の太鼓が入っています)
 お聴きいただくには 音楽再生ソフトが必要です。お持ちでない方は無料でWindows Media Player がダウンロードできます。こちらからどうぞ。



「のうまく さんまんだ ぼだなん あびらうんけん」※今日の守本尊大日如来様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=LEz1cSpCaXA





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