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2016
06.10

夫を迎えに来たお婆さん ─ご来迎の真実─

2016-06-04-0007.jpg

 東日本大震災の直後、ある山村でお婆さんが亡くなり、ご自宅からお送りした。
 寒い日、ガソリンが手に入りにくくて業者さんの車を初めて利用させていただいた。
 そのご主人が今年、夏を迎えた頃に、この世での役割を終えられた。
 ご先祖様の遺影が鴨居に並ぶ仏間兼居間で倒れていたという。

 また、ご自宅でのご葬儀となり、座して修法に入った。
 お柩は部屋の西側に置かれ、頭は北、足は南である。
 導師の右横に棚があり、高さ70センチメートルほどの仏壇がはめ込まれている。
 もちろん、そこにはお婆さんのお位牌がある。

 引導を渡した直後、右目の端で異変が起こった。
 仏壇を乗せた棚の下は空洞でカーテンが掛けられているのだが、それが、パタパタ、パタパタと揺れる。
 経典を手に持って読誦していながら脇見で確認することはできない。
 しかし確かに、右90度、視界の限界ギリギリのところで、再び、パタパタ、パタパタと揺れた。

 良くも悪しくも因習の深い地域とて、ご夫婦の間にもご家族の間にもさまざまなできごとがあった様子は、かねてお子さん方からお聞きしていた。
 それらすべてを呑み込んで、お婆さんは、これから斎場へ向かうお爺さんを呼んでいる。
「お疲れ様。もういいのよ。さあ、おいでなさい」
 戻った静寂の中でお送りする準備は調った。

 数名が立ち会う斎場で喪主様は涙目だった。
 さっきのできごとには触れず、控え室へ向かう喪主様と短い挨拶を交わした。
「ご苦労様でした」
「ありがとうございました」

 人気のなくなった火葬炉の前で、また合掌し、猛火を発する不動明王に祈りつつ、気配を感じた。
〝ああ、お婆さんが来ている……。
 お爺さんがこの世へ持っていた愛憎も執着心も、もう、見事に捨て去ったことだろう〟
 一足先に仏様となったお婆さんは、文字どおり〈来迎(ライゴウ…迎えに来ること)〉されたのだった。




 原発事故の早期終息のため、復興へのご加護のため、般若心経の祈りを続けましょう。
 般若心経の音声はこちらからどうぞ。(祈願の太鼓が入っています)
 お聴きいただくには 音楽再生ソフトが必要です。お持ちでない方は無料でWindows Media Player がダウンロードできます。こちらからどうぞ。



「おん あみりたていせい から うん」※今日の守本尊阿弥陀如来様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=4OCvhacDR7Y





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