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2016
08.26

少女へ伝授した瞑想法 ─渡し続けるタンポポの種─

2016-08-26-0001.jpg

 ある時、小学校低学年の少女月輪観(ガチリンカン)という瞑想法を伝授した。
 大丈夫かなと一瞬、思ったが、親御さん以上に真剣な顔をしているので、始めた。
 長めの白いワンピース姿で、当たり前のように結跏趺坐(ケッカフザ…右足を左足の腿へ乗せる座法)を組む。
 五体投地ももスルスルとこなす。
 観想文については理解しやすく説明した。
 一言も聞き漏らすまいとしていることがよくわかる。
 真言も耳から聴いたように唱える。
 腹式呼吸のところではさすがにとまどっていたようだが、タイミングなどは会得したらしい。
 眼前の図像から満月を胸中へ取り込むところは何度も繰り返した。
 途中で、大丈夫かい、休もうかと声をかけたが、頭(カブリ)を振る。
 とにかく胸中に月輪ができたようなので最後まで通して伝授した。

 お月様は胸のところにありましたか?
 終了後に訊ねてみると、橙色だったと言う。
 都会の子なので、青白い月ではなく、やや赤みがかった月を眺める方が多いのだろうか。
 事前に、昔の行者は実際に満月を眺めながら修行したと説明しておいたので、正直に自分なりの月をイメージしたのだろう。
 作法について厳密に言えば問題はあるが、とにかく一時間半の伝授と体験を休みなくこなし、お月様が広がったというところまで行ったのだから大したものだ。

 帰りしな、御朱印帳を差し出す。
 付き添った親御さんのものではなく、本人がカバーもかけて大切にしているのだという。
 途中で幾度か、緊張を解きほぐそうとしたが、笑顔にはならないけれど、心は柔らかく保たれていたようなので、ある程度は覚えたことだろう。
 最後におみくじを引いた。
 子供用のものではなく、恋愛用のものを引いたらしい。
 さすがに皆で大笑いとなった。

 思えば、托鉢日記にこう書いたものだった。
托鉢をしていると、自分がタンポポの種を運ぶ風に思えてくる。」
 未熟な行者だが、いつしか心に仏法の小さな種が形成される。
 托鉢先で祈り、見知らぬ方々と裸の言葉を交わすうちに、心もとなかった種がはっきりと結晶し、相手と共有される。
 御札と共にそれを置き、次のお宅へ向かう。
 種はそれぞれのお宅へ渡すが、行者の胸から消失はしない。
 こうして現在の自分がつくられたように思う。

 東日本大震災の津波によって無数の〈種〉が行方不明になった。
 しかし、小生の心に蓄えられた種は今、別な形で次の世代へと渡されつつある。
 どんどん渡したいと思う。
 同時に、ご縁の方々と共に新たな種を結晶させる努力も続けたいと思う。
 だから、輪廻転生(リンネテンショウ)は楽しみである。




 原発事故の早期終息のため、復興へのご加護のため、般若心経の祈りを続けましょう。
 般若心経の音声はこちらからどうぞ。(祈願の太鼓が入っています)
 お聴きいただくには 音楽再生ソフトが必要です。お持ちでない方は無料でWindows Media Player がダウンロードできます。こちらからどうぞ。




「おん さんまや さとばん」※今日の守本尊普賢菩薩様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=rWEjdVZChl0





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