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2016
11.28

弱りつつある日本の子供、これからの日本 ─子供たちに広がる運動器症候群の危機─

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 11月7日付の産経新聞は、一面トップでロコモ運動器症候群)が子供たちに広がっているという事実を報じた。
 子供たちの心身が脆くなってきていることにうすうす気づいてはいたが、統計には驚かされた。

ロコモは体を動かすのに必要な関節や骨、筋肉など『運動器』が機能不全を起こした状態で、骨折や捻挫を誘発する。
 関節が衰えてこわばり十分に曲げられなくなるため、力を入れると耐えきれず折れてしまう。
 加齢や運動不足が原因とされ、高齢者に多い。

 だが、近年は子供たちの間で増えている。
 幼い体が『老化』しているのだ。

 文部科学省の委託を受けた埼玉県医師会が平成22~25年、県内の幼稚園から中学生までの子供1343人に運動器の検診を行った結果、約40%に機能不全の兆候がみられた。
 3人に1人以上に、ロコモの疑いがあるということだ。」


 加齢と共に弱って生ずるロコモティブシンドロームが、幼い体を蝕んでいるとは……。
 わずかな段差で転んだり、しゃがんで用を足しにくかったりするのは年配者の宿命だったはずだが、子供のうちからそうした身体ならば、彼らはいったいどういう大人になるのだろう。

「ニッセイ基礎研究所の村松容子主任研究員が学校での骨折発生率を算出したところ、昭和45年には0・64%だったが、平成23年には1・60%に増えた。」

「『体力は国力の基盤』。
 1960年代、ケネディ米大統領はこんな趣旨の言葉を残した。
 テレビや自動車の普及で子供の体力が急低下。
 学校での運動強化を『国家戦略』に位置づけた。
 今の日本の姿が重なる。
 スポーツ庁幹部は語る。
『地域や学校で運動の機会を増やすことが重要だ』」


 千葉県船橋市は、子供たちの体力向上をめざして公園でのボール遊びを試験的に解禁し、そうした動きは広がりつつあるという。

 子供たちの異変はさらに報告されている。

「『トイレットペーパーがうまく切れない』(東京都の区立小教諭)
『液状のりの容器を押す力加減が分からず、噴出させる』(横浜市立小教諭)
『握力が弱く鉄棒がにぎれない』(幼児教室教員)」

「全国国公立幼稚園・こども園長会が昨年、665人の教員を対象に実施した調査では、76%の教員が『教え子がひもを結べない』と回答。
『箸を正しく持って使えない』も66%だった。」


 ここまでくるともはや信じがたいといったレベルである。
 しかも、力が弱っているためにHBの鉛筆では、はっきり書けないので、2Bなどが喜ばれ、消しゴムもまた、あまり力を入れずに消せるタイプが売れており、「過保護マーケット」と揶揄されている。

「NPO法人、子どもの生活科学研究会の実技調査(30~44歳の男女338人対象)によると、30~34歳で鉛筆を正しく持ち使える人は26%に留まる。
 35~39歳、40~44歳でもほぼ同じ割合で、子供のモデルとなれる親は4人に1人だ。

 同研究会代表の谷田貝(やたがい)公昭・目白大名誉教授(保育学)は語る。
周囲の大人の教える力も衰えている。子供が自立して生きられるようにするため、今、その責任が問われている』」


 教授の言う「大人」とは誰か?
 消え去りつつある団塊の世代も含まれるのではないか?
 事実、70才になる小生は、自分たちの世代が、父親や叔父たちの世代が持つ心身の頑健さを失いつつあると実感してきた。
 昭和の末期、評論家村松剛は「豊かな社会の相続人たち-自前の精神を先人の足跡に学ぶ-」を書いた。
 あらためて読んでみたいと思う。
 段階の世代は何をやってきたのか、最後にやるべきことは何か、遺すべきものは何か?

 いずれにしても、ケネディの時代とは違う。
 明治の日本が富国強兵を進めたように、子供たちを強く逞しく育て、人口も増やして世界に冠たる日本にしようなどというイメージはもう、持つべきでなかろう。
 格差の拡大と地球の温暖化という人類最大の問題を引き起こしたグローバリゼーションの行きづまりは明白だ。
 このまま進めば、AIを駆使し自由貿易を正義とする一握りの資本家が富の寡占を進め、ついには、生身の人間によるAIシステムの破壊といった致命的な暴動すら起こり得るだろう。
 グローバリゼーションという〈原理〉を調整する叡智、人類の視点に立った新たな思想が求められている。

 たとえば、デンマークの納税者負担は58~72パーセントに上っているが、暴動は起きず、デンマークは世界有数の〈住みやすい国〉とされている。
 デンマークの人々は、自尊心をかけてたくさんお税金を払っているのだ。
 タックスヘイブン(租税回避地)を探して血眼になる者たちだけが人類の代表者ではない。
 世界最小のミクロヒメカメレオンは、小さな島という環境に自分の背丈を合わせて小型化し、生き延びてきたという。
 人類もそろそろ、〈分〉を知ってよい段階ではなかろうか。




 原発事故の早期終息のため、復興へのご加護のため、般若心経の祈りを続けましょう。
 般若心経の音声はこちらからどうぞ。(祈願の太鼓が入っています)
 お聴きいただくには 音楽再生ソフトが必要です。お持ちでない方は無料でWindows Media Player がダウンロードできます。こちらからどうぞ。



「のうぼう あきゃしゃきゃらばや おん ありきゃ まり ぼり そわか」※今日の守本尊虚空蔵菩薩様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=IY7mdsDVBk8





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